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【クローン技術時代の芸術作品】:ベンヤミンからバーミヤンへ・・・

法隆寺の国宝を、目のまん前で見てきた!

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・・・と言うても、奈良・斑鳩ではなく
松山から高速道路で1時間あまり、新居浜のあかがねミュージアム

ここは、別子銅山で繁栄の礎を築き、住友グループにより発展した工業のまち
・・・それで、あかがね(赤銅)です。

東京藝術大学の再現技術スーパークローン文化財により、
人類が手がけた文化遺産の代表作を
いま、ここに持ち寄った〜!的な展覧会

主に、シルクロードを東から西へ
仏教美術のあれもこれも。
(浮世絵とゴッホもあったけど、おまけですね)

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「クローン」が、複製技術にとって変わると
長い時間とともに劣化を免れないオリジナル、
(いわんや、文化破壊の現実もあると・・・)
本家に宿る「オーラ」は、クローンの側へ
遷移するかも知れない。

そんな迫力をビシバシ、感じさせる「クローン技術時代の芸術作品」たち

法隆寺や敦煌の仏像、仏画も、そうとう驚いたが、
最後に展示してあったバーミヤンの石窟
その天井壁画【天翔ける太陽神】がスゴイ!

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2001年、タリバンが爆破した大仏・・・
その頭頂の壁面には、東西の文化が交わる
こんな魅力的なイメージが描かれていたのか。

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スクリーンには、在りし日の大仏目線に広がる
アフガニスタンの空と大地が映し出され
彼の地の現況を思わずにいられない。

ベンヤミンは、政治(ファシズム)の美学化を批判し、【美の政治化】を模索したが、バーミヤンの展示は、時節もあり、まさに後者に連なる見事なインスタレーションだと思いました。

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