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東京名無和歌集

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口の端から溢れた三十一文字
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記事一覧

花の泣き顔

ひとりなら 誰も知らない いつまでも 泣いていられる 胸で泣きたい

蓮
2年前
1

花の逃避

したくても 簡単でない 花だから それをわかって 花を逃がせし

蓮
2年前

花の本性

ふりしてる 美しいのも 本当は かわいい顔は ひとりにだけに

蓮
2年前

花は唇をかみしめて

堪えてる 泣かないように 泣いていい 抱きしめられて 泣きじゃくるまで

蓮
2年前
1

花の顔は上を向いて前を向く

上を向くのは 涙が溢れないように 月を見るため 星を見るため お日様の光を浴びるため 前…

蓮
2年前

花と弦月

今宵は上弦の月。 弓張月。 弦月。 半月。 夜空には雲が浮かび、お月様は見え隠れ。 花を…

蓮
2年前

ありきたりの

傍にいる 心が通い 分かり合う ただいるだけで それだけでいい

約束

守るもの 命をかけて 守るもの 叶わぬならば 叶えんとせん

蓮
2年前
1

くわしめ

いにしえの 美しきひと その呼び名 現し身あるや ゆめまぼろしや

蓮
2年前
1

23時

眠る時 眠れない時 その狭間 夜と深夜は 分かれる

蓮
2年前
1

今まで

出逢いあり 楽しい時も 多くあり 今はひとり これからを思ふ

蓮
2年前
1

これから

穏やかな 心安らぐ ひと時は ささやかなれど 得難き願い

蓮
2年前
1

乱れ髪

乱れ髪 風も吹かぬに 乱れるは まさぐる指が 赴くままに

蓮
2年前
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ねえ、うん

他愛ない 何処にでもある 日常の 失ったもの ねえ うん あ うん