[2023年1月]フリーランス活動報告と制作したMVの裏話 2年と6ヶ月目
こんにちは!イラストレーター兼動画クリエイターの無印かげひと(@kage86kagen)です。
今月も終わりですので、いつも通り「今月の活動内容」と「制作に携わったMVのうち、今月公開されたMVの制作の裏側のお話」をしていこうと思います。
※なお、お取引き先との調整内容に関する事は一切表記していません。「MVのここをこうした理由は…」や「ここはペイントソフトでこうして…」、「ここは○○が参考元で…」などといった内容をお話します。
では、さっそく今月を振り返っていきましょう!
今月の活動内容
今月の活動内容ですが、今月もいつものようにずっとMVを制作していました。風邪や病気にもならず、健康体のまま新年から仕事ができるというのは、この上ない幸せな事ですね。
ただ、今月は今までとは違った「ちょっとした事」がありました。
実は、今年1月に入った途端、「これは、今の自分のスキルの身の丈に合った仕事なのか?動画編集を始めてまだ浅いけれど、そんな人間が頂いていいお仕事なのか...?」といった内容のご相談を数件頂くことができました。
言葉を言い換えると、「規模が大きめのお仕事」のお話について数件お声がけ頂きました。
そういった話を立て続けに頂いたので、数日間はびっくりし過ぎてきょどきょどと挙動不審になるほど(笑)
相談を頂いた時にはすごく喜んで二つ返事で依頼を請けたのですが、それと同時に「本当に自分でいいのか、本当に自分で(ry」といった考えが、頭の中でぐるぐると回っていました...。
そんな時にふと、「1月は新規の相談を頂く事が多い」という話を思い出しました。これは、私がフリーランスになることを決意したきっかけになった、高田ゲンキさんの言葉になります。
なんでも、新しい年を迎える1月というのは新規のプロジェクトなどが動きやすい月らしく、それに向けて新規にイラストレーター、クリエイターなどを探すこともあるのだとか...。
その話と今回のパターンとではちょっとズレる話かもしれませんが、こんな感じで「今回は新しい試みとして無印を起用してみるか…」となり、こうしていろいろとお話を頂くことができたのかもしれません。
フリーランスになって約2年半、MV制作を始めて約2年が経過しましたが、いつかは規模が大きめのMV制作もしてみたいなぁ…と思っていた矢先の事だったので、今までの実績の積み重ねが実を結んだのかなと思う今日この頃です。
…プレッシャーが半端ないですが。
今月投稿されたMVの裏話
※以前から投稿されていたけれど、今月投稿に気づいたといったMVも紹介しています。
白金ディスコ (cover) / 狛江撫子・花街なち
こちらは狛江撫子さん&花街なちさんの”歌ってみた”楽曲「白金ディスコ (cover) / 狛江撫子・花街なち」になります。こちらのMV制作を行いました。
(イラスト:ひるねさん)
新年を祝っての”歌ってみた”という事ですので、全編通して「元旦」をコンセプトにした展開を考えてみました。そのため、和柄や鏡もち、”うさぎ年”の要素など、めちゃくちゃおめでた要素を詰め込んでいます。
また、今回は自分史上最もモーショングラフィックスをふんだんに取り入れた構成となっています。
例えば、サビ前の「鏡餅オブジェクト」→「サビ」への移行がそれの一つなのですが、この動きは個人的に最も好きなシーンになっています。
ほんの3秒ほどのシーンなのですが、結構面白くてなめらかなモーションになったかなと、我ながら思います。
此処に燃ゆる/松下村塾四天王
こちらは「だんぷろ」さんによるオリジナル楽曲「此処に燃ゆる/松下村塾四天王」になります。こちらのMV制作を行いました。
(イラスト:Foeheさん)
和×ロックな楽曲で、終始心が熱くなれるような曲調となっています。この雰囲気に合わせて、「炎」や「和風」系の素材をふんだんに取り入れています。
途中でラップパートがあるのですが、そのシーンでは勢いに合わせてカメラワークやリリックを激しめに演出しています。酔うほどではありませんが、割とぐるんぐるん回しています。
MVの随所には「浮世絵」風のイラストがあるのですが、こちらは私の方で制作しました。筆系のペンで描写し、その上に「墨」系のテクスチャを貼り付けて、浮世絵風な雰囲気に近づけています。
全力賛歌セレモニー/箱乃なかみ
こちらは箱乃なかみさんのオリジナル楽曲「全力賛歌セレモニー」になります。こちらのMV、イラスト、3D制作を行いました。
コンセプトが「エンターテインメント感」とかなりかっちりしたイメージをご提案頂いたおかげで、そのコンセプトにぴったり寄せたMVが出来たと確信しています。
しかも、今回は「3Dで作った小物素材」をふんだんに取り入れてみました。(馬、宝石、パレードなど…)
それも含めて、曲以外にもMVも楽しめる構成となっています。
同じ空の下で / まつからん Feat. 花隈千冬
こちらはまつからんさんの楽曲「同じ空の下で / まつからん Feat. 花隈千冬」になります。こちらのMV、イラストを行いました。
卒業をテーマにした楽曲となっており、イラストのモチーフも学校となっています。明るくありつつも、少し切なさを感じるのがこの楽曲の特徴です。
すごい裏話になるのですが、上記のサムネになっている「屋外から見た学校」のイラストは「大人になっていく狭間」を意識した構図になっています。
歌詞の中で「大人になっていく狭間の世界 この時間はいつまでずっと続いていくのだろう?」といったような、「卒業→大人になる」という不安な気持ちが随所入っています。
これを反映させて、
・学校の敷地と”都会の街中の様子”を一つの画面に描写。”フェンス”も描写することで、「線引き感」を演出。
・↑「大人の狭間」を表現
…こんな感じの意図をもって、今回のような構図を考えてみました。
もう一つの背景イラストは「卒業式の後の教室」を描写しているのですが、
・黒板にはチョークを消した跡(「卒業おめでとう!」などの文字を書いていた→卒業式が終わり帰るため黒板のチョークを消す→色とりどりのチョークをふんだんに使ったので、全て消しきれずに跡が少し残っている)
・帰る前に教室をきれいに整頓した→なので、画面内の机の並びが不自然に綺麗
…といった小ネタ要素を取り入れています。これを入れたことにより、より卒業っぽい雰囲気を感じとれるのではないでしょうか?
この制作裏話を見た上で、今回のMVを見て頂けると嬉しいです。
極夜のUTAGE / 双極スペクトラム
こちらは「双極スペクトラム」さんの楽曲「極夜のUTAGE」になります。こちらのMV制作を担当しました。
(イラスト:芽蕗ハジメさん)
こちらのMVは、1枚絵を利用したリリックMVとなっています。BPMが早めの楽曲でしたので、リリックの展開も激しめの演出を意識して制作しました。また、今回のイラストには余白(画面左部分)がありましたので、これを活かしたデザインで構成しています。
楽曲の雰囲気がとてもかっこよく、「これ、ライブで聞いたらすごく盛り上がれそうだな…」と思いながら制作していました。
実際、3月以降にはライブでの声だしについても一部解禁され始めると、報道がありましたよね。元の生活に完全に戻るにはまだ月日が必要だと思いますが、3年前まで当たり前だった声出しがやっと解禁になるというのは、本当に嬉しい事だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今月は4件のMVがお披露目されることとなりました。
現在も多くのMVを制作している途中であり、来月は今月以上に多くのMVについてお話できるかもしれません。
冬の季節も真っ只中となりました。来月は酷い寒波が来ませんように…と祈りながら、2月もMV制作を頑張っていきたいと思います!
最後までご覧頂きありがとうございました!
それでは!
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