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3年間ストックイラスト・ビデオ活動を続けてきた結果をまとめてみた(売り上げや経験についての備忘録)

こんにちは!MVを作っているイラストレーター兼動画クリエイターの
無印かげひと(@kage86kagen)です。

私は現在、イラストレーター&動画クリエイターとして主にMV制作を主軸としてお仕事をしています。それと同時に、不労所得を育てるためにストックサイトでイラストや動画を不定期で投稿してきました

たまに、ストックイラスト活動で得た経験を共有するために、別サイトのブログ上で記事を投稿したりしています(宣伝)↓

今回の記事のタイトルには「3年間ストックイラスト・ビデオ活動を続けてきた結果をまとめてみた(売り上げや経験についての備忘録)」とありますが、
まとめようと思ったきっかけは今年でストックイラストを始めてから3年が経過したので、「これまでの売り上げや成果についてここいらでいっちょまとめてみっか!」という思いでまとめてみた次第です。

超ザックリですが、売上金の数字体験した事これからストイラ(ビデオ)を始められる方向けへのアドバイスなどを記載していますので、これからストックイラスト(動画)を始められる方にとって一つのロールモデルとして参考になればと思います。

ただし、前置きとして忠告しますが、この記事と同様にストイラの売り上げに関して紹介してくれている方々とは違い、活動期間に対しての売り上げ金額が大して高くありません。
(ストックサイト1社につき月5万円いった!とか、ストイラで年収500万円いった!などという夢のような話は全然ありません。)
記事を読んでいくにあたってがっかりされるのも申し訳ないので、上記のように前置きとして伝えておきます...。

そのため、以下の目的や疑問点を持っている方に効果がありそうな記事かと思われます。そうでない方も暇つぶしとして覗いて見て頂ければ嬉しいです!

  • イラストレーターとして活動している方、加えてクライアントワークを主軸としていてストイラはあくまでも「副収入」として活動していく方

  • 長期的にストイラ活動をしていき、不労所得をコツコツ育てていきたいと考えている方

  • 2020年以降ストイラを始めた人の売り上げの動向について気になる方

  • ストックイラスト以外にストックビデオの投稿もしようかなと考えている方


投稿主のストックサイト遍歴

まずは私のストイラ活動歴について詳細を説明します。
「え、活動歴についてそんな細かく説明することある?」と思われるかもしれませんが、私の場合、ストックイラストを始めてから1年後にストックビデオも開始し、現在はイラストと動画の2ジャンルで投稿しています。

加えて、「ストックイラストのみ投稿して、それで不労所得を得ています!」...という方々とは少々異なる特殊な遍歴を辿っているためです。

この後に「売り上げ金額」や「活動した中で得た教訓について」などを公開していくのですが、今から説明する活動歴を辿った上での売り上げの結果...ということになるため、前置きとして下記の通りに記したいと思います。

  1. 2020年2月にストックイラスト開始
    2020年内に投稿したイラストはおよそ4,000点

  2. 2020年8月から、Live2Dを利用した「動くイラスト(ストックビデオ)」を投稿開始
    ※これは2021年3月までおよそ10ヶ月間でおよそ100点ほど投稿。でも、その間売れたのは1点だけだった(泣)

  3. 2021年3月、ストイラを始めて1年後からは、動画編集ソフトを利用し制作した「ストックビデオ」も販売
    ※胸を張って「ストックビデオ」って言えるような制作物

  4. 2021年は、イラストおよそ2,900点、動画は200点投稿 
    動画もボチボチ購入してもらえるようになる
    ※2021年からはクライアントワーク中心となり、制作点数が大幅に減少

  5. 2022年も引き続きイラスト&動画を投稿するも、クライアントワーク多忙で投稿点数はさらに減少
    イラストは400点 動画は100点ほど

  6. 2023年はもっと減少してるけど、すき間時間を利用して現在もコツコツ投稿している

今現在、イラストはおよそ7,900点、動画はおよそ500点を制作&投稿


気になる収入

ここからが本題ですが、ストイラ(ビデオ)活動3年間で売り上げはどれくらいだったのかを細かく表記したいと思います。

ちなみに私は有料サイト5社無料サイト1社に登録していますが、無料サイトは開始1年後ぐらいに投稿を停止、実質的には5社に投稿し続けています。

1年後との各サイトの売り上げ(超ざっくり)(2020年~2023年)

※今現在、イラストはおよそ7,900点、動画はおよそ500点を制作&投稿

各社について振り返ってみると、PIXTAAdobeStockについては順調に売り上げ金額を上げていっています。
MotionElementsについては動画投稿のみですが、動画は売り上げ単価がイラストよりも何倍も大きいため、短期間でも先ほどの2社に追いつくぐらい売り上げを伸ばしてくれました。

一方、iStockについては私の絵柄と相性が悪かったのか、他社と同じ投稿数ではあるものの、売り上げは年に1万円ずつしか上がっていない状況です。

イメージマートについてはストックサイト業界に介入する時期が他社よりも遅いため、イメージマート自体が売り上げに伸び悩んでいる可能性があります。(あくまで個人的観測ですが)
※イメージマートは2020年6月頃にサービス開始

イラストACは始めて1年後ぐらいに投稿を停止しました。
理由としては、イラストACの活動方向性、クリエイターへの対応、イラストを投稿する際の”タグ付け”作業の不便さ、登録しているクリエイターからイラストACに対する不満…などなどを踏まえた上で、作業時間に対しての自分の利益があまり見込めないかな…と判断したためです。
(念押しですが、あ く ま で も 個人的な感想です!)

各サイトの1年ごとの売り上げをグラフ化してみた

次に、先ほどの表をグラフ化して売り上げの動向を可視化してみました。
(2023年は5ヶ月分までの金額しか掲載できないため、2023年の項目は手で覆って隠して見てみてください)

こうしてみると、総合的に右肩上がりで順調に売り上げを伸ばしていっているんじゃないかなと考えています。
ただし、2021年と2022年は投稿数が大幅に減少しているため、おそらくこの先は売り上げが鈍化してくことと思われます。

とは言いつつ、イラストに関しては鈍化するだろうけど、「動画」に関しては世の中の需要を考えて今後さらに伸びていく可能性があります。
現時点では動画もそこそこの数を投稿しているため、この動画がどれくらい成長するかが見ものです。

結局は、「神のみぞ知る」って感じですね…。


先ほどのデータを見た上での個人的な感想ですが、私の売り上げは投稿数に対しての売り上げ金額が「下の上」ぐらいに結構低いんじゃないかと感じています。

以前、SNSだったかブログだったかで同じようにストイラを投稿されている方の売り上げ報告を拝見したのですが、「今まで500枚ほど投稿したけれど、月平均5万円しか稼げていない...(サイト1社につき)」という呟きを見て内心愕然したと同時に、「そう考えると、この方が描かれるイラストとストイラサイトでの需要がめっちゃマッチしていたんだろうな...」と冷静に分析していた自分がいました。

そう考えると、投稿する枚数も重要っちゃあ重要ではありますが、それと同時に「ストックサイトに投稿する時の戦略(どの絵柄で描くか、どのジャンルが需要あるか)」もめちゃ大事になってくるんだな…と教訓を得る事ができました。

今現在ストイラ活動されている方はいかがでしょうか?自分が満足のいく収入は得られていますでしょうか。

この売り上げとこれまでの活動経験で得た教訓については後述でまとめていますので、よろしかったらこちらもご覧頂き活動の糧にして頂ければ幸いです。


イラスト<<<< <動画

ちなみにですが、ストックイラスト:ストックビデオ(動画)の売り上げ金額の割合を比べてみますと、現在はおよそ5:5ぐらいとなっています。もちろん私が投稿した作品のみの計算です。
これはイラスト7,900点:動画500点に対する割合です。

そう考えると、動画の売り上げ金額というのはイラストとは比にならないぐらい、売り上げ金額がかなり高いんだなと実感しました。

大抵のストックサイトでは、動画1点の売り上げ単価はイラストの数倍~数十倍で設定されています。とは言いつつ、現時点でストックサイト界隈における動画が購入される頻度は、イラストよりもまだまだ低いものと思われます。

しかし、ここ近年における世界情勢を見ると、動画の売り上げ頻度が大幅にアップ!...とまではいかないものの、動画コンテンツの需要はますます上がっていくものと思われます。

そのため、「ストックサイトをメインの仕事としてガッツリ頑張るんだ!!!ストックサイトで収入を得ていくぞ!!!」というように、あくまでも「収入」を第一目標にして今からストックサイトを始められる方は、ぶっちゃけ言うとイラストよりも動画を制作した方が売り上げがあります

加えて、ここ近年はイラストも描けて動画編集も出来る方のクリエイター人口が徐々に増え始めています。そういった方達は、自分が描いたイラストを利用して動画を制作し、ストックビデオとして販売している方も少なからずいます。

そのため、ストックサイト界隈を主軸にして働こうと考えている方は、動画編集にも目を向ける事で「ストックサイト界隈で売り上げを伸ばすための大きな手段」を得る事が可能です。ストックビデオに興味がある方は、これを機にストックビデオについて考えてみてはいかがでしょうか?

補足「これからますます動画の需要が見込める理由」
・近年はテレビよりもYouTubeなどの動画配信サイトで映像を楽しむ人の割合が増えている
・転じて、Vtuberや動画配信、ゲーム実況、MV投稿、バーチャルライブなどにおいて動画制作の需要が急激に上がっている→動画を編集する方が動画素材を必要としているから


ストックサイトをやり続けて分かった事、得られた経験

ストックイラスト(ビデオ)活動を初めて3年が経過しましたが、この界隈で活動したことにより、下記のような経験や教訓を得る事ができました。役に立つかは読者次第ですが、少しでもお役に立てれば幸いです。

  • ストイラ界隈においての「イラストのニーズ」が分かった
    (ストイラ界隈は「ビジネス向け」のイラストの需要が大半。逆に言うと「ザ☆アニメ!漫画!」と言える絵柄の需要はあまりないので、ストイラで活動するのは適さない。)

  • イラストを描くスピードが確実に上がった、効率的に作業できるようになった

  • 自分が描くイラストの向き不向きなジャンルが分かった
    (人物イラストが得意、オーナメントが得意、背景は不得意などなど...)

  • ストックサイトは月によって収入の差が大きく異なる事が分かった、故に収入の増減に関して一喜一憂する必要はないと感じた(株価みたいな感じ)
    (例えば、ストックサイトには「年賀状需要」によって毎年10月~12月(1月上旬)はストックサイト史上最も書き入れ時なので、この期間は売り上げもでかい。他には、毎年3月は会社や企業の決算が関係しているのか、他の月よりも売り上げが高め、とかetc...)

  • 投稿がおろそかになると収入に顕著に響いてくる。逆に考えると、スローペースでもいいので長期的にコツコツ投稿することで、不労所得の金額を緩やかにでもアップする事ができる


これからストックイラストor動画で収入を立てていきたい方へのアドバイス

ストイラ先駆者と比べ、投稿を始めてからまだ3年ほどしか経っていませんが、最後に「これからストックサイトで活動を考えている方向けにちょっとしたアドバイス」を送りたいと思います。

簡潔に言うと、今の時代はストックサイトを収入の大黒柱にすることはお勧めしません。
あくまでも「副収入」を目的として活動に取り組んだ方がいいんじゃないかなと思います。

  • ストイラ先駆者達が書き残してくれているブログや呟きを見て参考にする&ひとまずはそれを実行してみる

  • そもそも、ストックイラストは現在飽和しきっている事を念頭に置く
    (ストイラ活動者の増加、投稿数の増加、ストックサイトを運営している会社の増加などなどによって、ストイラ業界はレットオーシャンを超えに超えている状態)

  • 自分の絵柄は1つに絞って投稿した方が良い
    (これは”AIイラスト”も関わってきていて、昨年から莫大な量のAIイラストが作られている事により、最近は「イラストのクオリティ」よりも「どんな人が描いているのか、作家の個性、イラストの絵柄」が重視される時代になってきている。
    故に、複数の絵柄でストイラに投稿しようとしている方は、まずは絵柄を1つに絞ってそれを投稿し、そのイラストと自分がイコールだという印象付けをする事をお勧めする)

  • 投稿ジャンルはある程度狭めた方が良い
    (「人物ジャンル」で投稿を考えている人はさらに細分化した方がいい。例えば「スポーツ系」や「医療系」など…)

  • 成果に関しては超長い目で見た方が良い

  • 金額的に見ると「イラスト<<<動画」という壁にはどうしても勝てない。そのため、ストックサイトでがっつり稼いでいきたい方は動画投稿に力を入れるといいかも


まとめ

いかがだったでしょうか?

まとめると、
ストックサイト界隈は今はレッドオーシャンではありますが、それでもストックイラスト(ビデオ)を3年間投稿し続けると少なからず収入を得る事ができる事が分かりました。

私の場合、どちらかというと「戦略的失敗(もしくは運が悪い)」事により投稿数に対しての売り上げが芳しくありませんが、戦略を練る、自分の絵柄が購入者とマッチしている、運が良いなどが上手い具合に絡むことによって、投稿数が少なくても短期間で売り上げを伸ばすことが可能です。

もし、「ストックサイトからの売り上げを収入の大黒柱にしたい!!!」という強い目標を抱いている方の場合は、イラストではなく動画を投稿した方が売り上げが見込めます。


ストックサイトはクライアントワークとは違い、成果が目に見えるまでの期間がかなり長いです。ですが、私のように続ければ続けるほど少しでも収入が見込めるようになりますし、自分がクライアントワークをしている間にも稼いでくれる「不労所得」があるのはとても心強いです。

ぜひ挑戦してみてください!

最後までご覧頂きありがとうございました!

それでは!


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