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「イラスト・2D・3D系のMV編集」ってどう勉強すればいいの?

こんにちは!イラストレーター兼動画クリエイターの無印かげひと(@kage86kagen)です。

今回は、「「イラスト・2D・3D系のMV編集」ってどう勉強すればいいの?」について紹介したいと思います。

動画編集のスキルアップについて取り上げていますが、今回は「イラスト・2D・3D系のMV編集」、主にボカロ系、歌ってみた、Vtuber系のMVを制作する方向けになります。

また、「動画編集ソフトの使い方が一通りわかる」人前提で説明しています。動画編集ソフトの使い方から知りたい方は、それ専用の動画やブログを検索してみてください。
(キーフレームを打つ事が出来る、エンコードできる、「ブラー」などの簡単なエフェクトなら付与できる…というぐらいのレベル。ゲームで例えると、冒頭のチュートリアルは済ませた状態)


イラスト・2D・3D系のMVの歴史

ミュージシャン、ボカロ、歌ってみたなど、作った&歌った楽曲に「MV」をつけて動画投稿サイトに投稿するというのは、今では当たり前のように行われています。

MVという文化の歴史を辿ると実はかなり古く、Wikipediaで調べて見ると、なんと1920年代にも遡るそうです。

50年ぐらい前までは実写のMVがほとんどだったかもしれませんが、時代が進むに連れて「実写以外」のものもMVの構成として使用され、現代においては「イラスト・2D・3D」を利用したMVの数が多いんじゃないか?って思うほど、物凄い投稿数です。

割と昔に「イラスト」系の要素を取り込んだMVと言えば、私は「Take On Me」を思い浮かべます。このMVを元したパロディものもちらほらあるため、当時は結構衝撃的なMVだったようですね。


イラスト・2D・3D系のMVを採用しているジャンルと言えば、主に「ボーカロイド系楽曲」、「歌ってみた」、「バーチャルライブ」関連が圧倒的大多数ですが、大手アーティストでもこの手法でMVを作る機会も多くなっています。

驚いたのは、あのジャニーズも「イラスト系のMV」を採用していた…ということです。
ジャニーズについてはあまり詳しくないのですが、「アイドル」という事もあり、MVに関しては絶対実写なんだろうなと思っていました。
実写以外のMVを企画する事もたまにあるのか、それとも下記の動画のケースが珍しいのか...。

うーん、もっと見聞を広めていきたいですね。知的探求心が沸き起こる...。


どうやって勉強を進めればいいの?

「イラスト・2D・3D系」のMVは年々需要が上がっており、それに伴いクリエイター人口も増加していることと思われます。

私自身も2021年からMV制作を主軸としてたくさん制作してきたのですが、最近「”MV制作”はどうやって勉強していけばいいの?どうやってスキルを上げていけばいいの?」といった質問がよく届きます。

上記について今から解説しようと思いますが、この場合においては、「動画編集ソフト」の使い方はある程度理解している状態で、その先の「さらなるスキル、表現力、エフェクトのやり方」の話をしていきます。
(キーフレームを打つ事が出来る、エンコードできる、「ブラー」などの簡単なエフェクトなら付与できる…というぐらいのレベル。ゲームで例えると、冒頭のチュートリアルは済ませた状態)

MVのスキル上げについてですが、個人的な体験談と他の動画クリエイターの意見を参考にしつつ、下記の通りにまとめてみました。

●MV制作スキルを上げる方法・サイクル

①作りたい理想のMVの目標先を決める
②そのMVの「イラストの配置」、「リリックの演出」、「使用されているエフェクト」を細かく分析し、それぞれネットで検索をかけてみる
③実際に自分で作ってみる
④制作した動画の反省点を書き出す
(ここから①に戻るもよし、②で学んだ知識の枝葉を広げてさらなる知識を追い求めるもよし…)

例として、今回は「DECO*27 - ヴァンパイア feat. 初音ミク」を目標として定めたていで、詳しく紹介していきます。


①作りたい理想のMVの目標先を決める
まず初めに、自分はどんなMVを作れるようになりたいか?という目標を定めておきます。
あなたが作りたいのは「イラスト1枚絵を低コストでかっこよく魅せるMV?」、「リリックを主役としたMV?」、「滑らかな動きで視聴者を魅了する”モーショングラフィックス”を多用したMV?」

この目標は最終目標として定めるのも良いですし、「ひとまずは○○のようなMVを作りたいな!」という小さな目標を立てるのもよしです。

何事においても目標を定めておかないと、学ぶ内容がブレブレになり、「あれも学びたい!これも学びたい!」、「これも学んでおいた方が将来のためになるんじゃないか?」と、ネット上でフラフラすることになります。

今回は「DECO*27 - ヴァンパイア feat. 初音ミク」を小さな目標の例とし、ヴァンパイアのような1枚絵+コミカルなリリックの動き+ちょっとしたエフェクトが使えるようになるために勉強していくていで説明します。


②そのMVの「イラストの配置」、「リリックの演出」、「使用されているエフェクト」を細かく分析し、それぞれネットで検索をかけてみる

目標を定めたら、そのMVをじっくりゆっくり、様々な角度から観察してみましょう
疑問を持ちながら見ていくと、「そのイラストはなぜずっと真ん中配置なのか?」、「コミカルなリリックは、どうやればそういった動きをつけられるのか?」、「サビ部分にある”リズムに合わせて鼓動する円形の図形”は、どうやってリズムと合わせているのか?
…などといった「なぜ?なぜ?」が浮かび上がるはずです。浮かび上がらない人は、常に”疑問”を意識しながら観察してみましょう。

この疑問に思った表現や技術についてですが、これらを「ネット」や「書籍」でひたすら検索していきます。今やネット上では何でもかんでも検索に引っ掛かりますので、「それっぽい言葉」を検索にかけるだけでもヒットする事が多いです。
検索エンジン様様ですね。今回は、下記のような言葉に書き起こし、それを検索してみます。


 ・「MV イラストの配置」などで検索→どの箇所に配置するかによって、「そのシーンで視聴者に与える印象」が変わってくることを知る(関連ワード:「構図」で調べて見るのもよし)
 ・「MV リリック」などで検索→初心者でも簡単に文字に動きをつけられるHow to動画、メイキングブログなどがヒットするので、まずはそれを確認。
 その中から「ヴァンパイア」のようなリリックの動きのやり方を地道に見つけるのもいいし、そのメイキングを踏まえた上で自分で応用するのもいい経験
 ・サビ部分の画面上側で動いている「音に合わせて鼓動するエフェクト」を作りたい→「動画編集 音に合わせて」、または「動画編集 オーディオエフェクト」などで検索→ヒット先のページやメイキング動画を履修→自分で応用して作ってみる

etc…

③実際に自分で作ってみる
②で調べた知識を、実際に制作(アウトプット)してみる。これは絶っっっっっっ対にやった方が良い。

ネット上に投稿しないつもりなら、全部模倣する勢いで制作してみる。ネット上に投稿する場合は、「参考先:DECO*27 - ヴァンパイア feat. 初音ミク」を必ず記載した上で投稿。
MVの作り方についてはネットで見たものの、実際に制作するという行動ができる人は、実は思っている以上に結構少ない。
なので、こうしてとりあえず作るだけでも、経験値は爆上がりする。


④制作した動画の反省点を書き出す。
MVが制作できたら「反省会」
。客観的な目線で自分の作品を見たり、投稿した人は視聴者の反応を見る、またはデータを取る。
(例えば、Twitter上には「ツイートアナリティクス」というデータ解析機能があるが、これを利用する手もある。)

自分の制作したMVの振り返りが終わったら、下記のどちらかに進む。
 1.②で学んだエフェクトなどの知識の枝葉を広げ、関連するコンテンツを検索し勉強してみる
 2.①の手順に戻って、新しいMVを作っていく


①作りたい理想のMVの目標先を決める
②そのMVの「イラストの配置」、「リリックの演出」、「使用されているエフェクト」を細かく分析し、それぞれネットで検索をかけてみる
③実際に自分で作ってみる
④制作した動画の反省点を書き出す(①に戻る)

上記のように「PDCA」をひたすらぎゅんぎゅん回していけば、意識しなくても自然とMV制作スキルが上がっていく事だと思います。ひたすらです。
一見地道そうに見えますが、私はこれを行い続けて現在のようなMV編集を行うことができました。

もし、「上記のやり方が苦手だ」、「もっと他に効率が良い方法があるはず!」、「タイパよくやりたい!」と思った方は、他の動画クリエイターの記事を参考にした方が良いと思われます...。
もしくは、動画編集を学ぶ上でのカリキュラムが整っている「塾」、「サロン」、「学校」などに入会した方が良いかもしれません。

ただ、何においてもそうですが、「ふしぎなアメを食べて、一気にレベルアップ!」という事は、現実において超人でない限りあり得ない事です。
最先端で活躍している方も、地道に努力した上で今があります。
MV編集スキルをアップしたい方は、自分に合った勉強方法で頑張って頂ければと思います。



いかがだったでしょうか?
今回は「「イラスト・2D・3D系のMV編集」ってどう勉強すればいいの?」についてご紹介しました。

動画編集ソフトの使い方を一通り学んだ後は、
①作りたい理想のMVの目標先を決める
②そのMVの「イラストの配置」、「リリックの演出」、「使用されているエフェクト」を細かく分析し、それぞれネットで検索をかけてみる
③実際に自分で作ってみる
④制作した動画の反省点を書き出す(①に戻る)

上記のPDCAをひたすらぎゅんぎゅん回していく事で、自ずとスキルがメキメキ上がっていきます。
無理をしない程度に頑張ってみてください!

最後までご覧頂きありがとうございました!

それでは!

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