障害年金と最低賃金と生活保護と

noteに最初の記事を投稿したときは無職でした。

そのあと就労継続支援A型事業所に通い始め、今は休み休みながらも1日4時間働いてお給料をもらっています。

休み休みなので、障害年金とお給料を合わせても最低生活費には届きません。去年の3月に生活保護をはじめて受給してから1年になりますが、現状のお金周りをちょっと書き残しておこうと思います。

しかし、私はお金の管理がバチクソに苦手です。

あればあるだけ使います。自分がいくら使ったかは基本的に覚えていません。必要なもののためにお金を取っておくことができず、絶対必要なのに買えていないものが大量にあります。

それでもまあなんとか生きているので、社会保障ってありがてえな〜!

免除になるもの

生活保護を受けていると、免除になるものがいくつかあります。

代表的なものが医療費でしょうか。事前に役所に連絡をして、かかるお医者さんを申し出ておくことで、自己負担はゼロでお医者さんにかかれます。私は精神科に通院しているので、そういう定期的な通院ははじめに申請しておけばいちいち連絡しなくても大丈夫。あらためて歯医者に行きたいとか耳鼻科に行きたいとかなったら、その都度役所に電話をします。ちょっとめんどくさいけど、お金の心配をせずに医者にかかれるのは本当にありがたい。

あとはNHKの受信料も免除になっています。これは障害者だから免除になってるのか生活保護だから免除になってるのかよく覚えていないんですが、役所で手続ができます。生活保護を抜けても障害者で非課税世帯なら免除になるんじゃなかったかな。そのへんは保護を抜けたときにあらためて手続が必要だと思います。

それから、障害者手帳を持っているので、札幌市の地下鉄やバスは福祉乗車証で無料で乗れます。福祉乗車証を持ってはじめて知ったんですが、フリーパスじゃなくて無限オートチャージなんですね。たぶん使い方は記録されてると思います。だからどうってことないですが。

というわけで、医療費と交通費は今のところ気にする必要がありません。保護を抜けたら医療費はかかってきますが、精神科の通院は自立支援制度があるので月2500円が上限になるでしょう。

月の収入

生活保護を受ける基準として「最低生活費」があります。

月の収入が最低生活費を下回っていれば、生活保護を受けることができます。

家賃は上限がありますが、実費を出してもらえます(管理費や家賃と一緒に振り込む水道代なんかは別の計算です)。

もろもろ合わせて札幌住まいの私の最低生活費は、冬季加算(10月〜4月)のある今で13万円ちょいです。

収入がある場合、保護費からは収入の分が引かれ、最低生活費と差額の支給になります。私は障害年金が7万円くらいあるのと、毎月のお給料(まだ不安定ですが)4〜5万円くらい引かれます。

ほとんど生活保護費は出ないような計算になりますが、実は働いてお給料をもらっていると「基礎控除」というのがあります。お給料の額によって多少増減しますが、4〜5万円稼いでいれば18000円くらい控除されてもらえるお金が増えるのです。

というわけで、なんだかんだ月末にはお給料と保護費をあわせて8万円くらい口座に入っていることが多いです(どんぶり勘定すぎて正確なところがわからん)。年金と合わせて月に15万円くらいは収入があることになります。ただ、5月以降は冬季加算がなくなるので(さすがに札幌の冬季加算は手厚い)収入はもう少し減るでしょうし、最低生活費が下がるぶんお給料の額によっては保護を抜けることもあり得るでしょう。ちゃんと稼がないと医者にかかれなくなる……

月の支出

まず家賃・管理費・水道代をあわせて38000円くらいです。これは払えないとまずいので、年金が2ヶ月分入ってきたら2ヶ月分まとめて振込用の口座によけておきます。

それと、アホなのでクレジットカードを使いすぎて任意整理になったぶんの返済に月5000円。これも2ヶ月分よけておきます(本当は毎月振り込まないといけないんですが、手数料もったいないので2ヶ月に一度まとめて振り込んでいます。怒られてはいないんですがそのうち毎月1万円とかにしたい)。

アホが治っていないのでいまだに毎月クレジットカードの支払いもあります。月によって変動しますが、ここ最近は3万円ちょい。相当きついので、まじでクレジットカード使うのはもうやめようと思っています。ここ2〜3年はずっと思っています。

あとはガス代が冬場は1万円くらい。電気代は2500円くらいです。通信費はインターネット回線が5000円くらいで、携帯は格安SIMにしたので3000円くらいです。今はなんとかなっていますが、今使ってる本体がダメになったら新しい携帯買えないので今から積み立てておかないといかんな〜とは思っています。

食費は月に18000円をスーパーでの買い物用によけておいています。厳密に食費ではなく、スーパーで買う生活用品代とかも含まれていますし、スーパーの外で使った食費は含まれていません。

ここまで出費を書き連ねて、計算したらあと38000円くらいは残っていないとおかしいのですが、なんでか毎月財布の中身200円とかで戦っていますし、たまに食費まで削っています。なんでだ?

このようなお金の管理ができない人間でもとりあえず健康に生きていられるのは、医療費と交通費の心配をしなくていいのと、収入がありしだい食費だけは確保しているからです。最近限界すぎて食費も削りがちですが、ちゃんとごはんを食べずに健康を損ねると働けなくなってしまうので、本当にごはんだけはちゃんと食べていたい。肉・魚・たまごと野菜・穀物をしっかり食べないと身を滅ぼします。食べてても滅ぼすことはあるかもしれませんが、まじで食費削っていいことはひとつもないです。

生きていくだけならなんとかなる

1日4時間働きながら年金と生活保護をもらって、計算上はそれなりに手元にお金も残るはずです(残っていませんが)。

社会保障のおかげさまで、生きていくだけならそれなりに余裕のある生活ができるわけです。

でも、好きなことをしようと思ったら、全然お金は足りないです。

「年収200万でも豊かな生活」とか絶対無理。少なくとも私は無理です。お金がなくても心は豊か、なんてありえないです。豊かな心を持ち続けるためにはお金が必要です。

華やかな生活がしたいわけではありません。でも、生活の端々でいちいちがまんしたくないんです。今のご時世、安いだけのものはいくらでもあります。でも、一番安いものは人間らしい生活を保障してくれません。とりあえずおなかを満たせるだけのものがじわじわと心や体をむしばんでいくことは、とても身近な恐ろしい話です。

高すぎるものにも安すぎるものにも目をくらまされず、自分が本当に満足いくものに遠慮なくお金を払って暮らすことができたらいいと思います。

サポートしていただけるとシンプルに食費が増えます。