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6日目:すぐ使える一歩進んだ星占い「月星座」

わたしは占星術師ですが「12星座占い」をしません。まだできない、というのが正しいかもしれません。

いわゆる「12星座占い」をするとき、使うのはその人の「太陽星座」です。生まれたとき太陽がどこの星座にあったかが「その人の星座」とされています。

確かに太陽はその人の性質を表す上で重要な天体です。しかし、占星術に使う主な天体は10個あり、太陽だけですべて説明がつくわけもありません。

「わたしは山羊座」「わたしは水瓶座」といっただけでは、その人の何を語ることもできません。少なくともわたしには無理です。

しかし、占星術をまったく知らない人に、いきなり「天体10個のどれがどの星座にあるか見てね」と言いだしてもさっぱりわけがわからないでしょう。

そこで、もうひとつ知っておくとより自分を深掘りできるものとして「月星座」があります。

正確な月星座を出すには「生まれた時間」が必要です。

「朝方」とか「夜」とかざっくりでもかまいません。まったくわからない場合、前後の月星座を見てみるのがいいでしょう。

占星術では「太陽」と「月」でその人の「おもて」と「うら」がわかる、とされています。

表裏といっても、後ろ暗い部分とかいうのではなく、太陽が「公的な身分、社会の中での自分」をあらわし、月が「私的な部分、家庭やプライベートの自分」をあらわす、とされているのです。

ですから、太陽と月の両面を知ることによって、自分のことをより深く知ることができます。人によっては、太陽星座の占いで言われることにピンとこなくても、月星座のほうはすごく当たっていると感じることもあるようです。

一般に「星座占い」といわれているものと、わたしが使っている「占星術」のあいだには、だいたい太陽から土星くらいの距離はありそうな気がしています。

「占星術」を「星座占い」のところまで持っていくには、占い師さんそれぞれの工夫があります。しかし、本来その人だけにフォーカスした「出生図を読み解く」というところを「太陽星座から全体を見渡す」というところまで分解し、拡大し、再構築すると、やはり「その人だけに寄り添った占い」にはなりません。当たっているような、当たっていないような、というぼんやりした印象になってしまう人もいるでしょう。

「占星術」の本来の強みは「出生図」というほぼその人だけのものからその人自身を読み解き、暦をたぐることで「その人の人生」を何年にもわたって見通すことができる点です。

「星座占い」なんて根拠がない、当たらない、お遊びだと感じているなら、ぜひ一度「占星術」であなた自身を読み解いてもらってみてください。きっとその解像度の違いに驚くはずです。

その一歩として、月星座を見てみる、というのは面白い体験だと思います。
それは確実に「太陽の照らし出さない部分に光をあてる」ことだからです。

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