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「流れ星」

いつもなんとかなると

思ってはいても

なんともならないことばかり

ある世の中だな

周りが変わったんじゃなく

自分が変わったんだろう

良くも悪くも


まっすぐに背筋を伸ばして

生きているようで

いつの間にか自分より

弱い立場にある人を

見てあざ笑っていた気がする

背筋を伸ばして

見上げた空は夕焼け

真っ赤に燃えていた

何もかも失ったはずなのに

まだ泣く余裕があったんだな

夜になって気づくと独り

自販機の影で 逃げ遅れたように群れからはぐれた星を探していた

涙が溢れた 生きたいと願えば

いくらでも振り出しからやり直せる

駄目なんてことはない

だから 宛などなくても 小説の 活字を追うように歩いていこうか

流れ星ひとつ 流れたよ 願い事を言う暇もなかったけど それくらいがいいのかもしれないなあ。

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