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「産地不明の肉のような怪異体験の魅力」

怪異現象っていうのはある種のとあるシチュエーションの提供というか、明確な何かをこうですよ、と提示するものではなく、書き手、あるいは取材者さえもその話の中身、あるいは本質をわからない状態でおそらくこれは何かの恐怖的体験ではあるが、名も知れぬ得たいの知れない某かであるくらいの理解で、はいどうぞ好きに食べてくださいと提供することがもしかしたらほとんどかもしれない。

でもそれは明確に聞いた話であり、明確に恐かったり不思議だったりするのに、中身が一切わからない封の切られていない合成肉の袋詰めであり、パッケージに(肉!)とは書いていてもどこ産のなんの動物の肉かまでは書いていないような気持ちの悪い体験ほど僕は好きだと言いたい。

※合成肉というのは、お粗末な表現かもしれない。

簡単に区分けすると、

ある体験があり、

開幕↓

体験↓

時系列↓

体験↓

時系列

幕引き↓



のような感じで、必ず時系列と体験、あるいは出来事の連なりで出来ていると思う。

さらに分かりやすく今まで集めた
話から例を挙げると、
オーソドックスなものを基本型とした場合、
①会話・取材形式(二人ないし二人以上の会話から成り立つ怪談)
②独白形式(体験者を語り部に置き物語が進む)
③人伝・口伝形式(体験者以外の人から聞く、または体験者と一緒に見た、あるいは聞いた話、体験談等含)

上記の①~③を基本型として
区分している。 
該当しない話については、
 
④その他の特殊な形式(自らに起きた現象・体験談等)に区分けされる。

その中には、意図せず巻き込まれた人間的恐怖(主に怪異ではないところのヒトコワ)等の欄外として怪談外、での出来事も含まれる。


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