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入院生活後半と退院

入院後半、すっかり慣れてしまったカーテンの内側生活

手術前日は全く実感が湧かず、カーテンの内側でベッドに横たわるのが嫌で、ずっと座って本読んだり、絵を描いたりしていた。

手術当日は全く動けず、翌朝までぐっすり。
手術翌日(入院3日目)は動き回りすぎてお小水に血も混ざって反省。
4日目は本を借りに行ったり、水買ったり。
5日目くらいには大体リズム感も分かったので、朝6時過ぎにおきて、朝の支度して、同室の方がおきて来た感じしたらカーテン開けて、ご飯食べて、本読み終わったらまた本借りて、昼過ぎに水買って。。。10時には就寝。そんな生活。
あまり歩けない以外は、自分なりにリズムを持って過ごしていて、全く慣れなかったカーテンの内側にも少しずつ慣れてきた。 

 朝、お隣のおばあちゃんがカーテンを開けていい天気だな。とつぶやく。 少しすると聞こえて来た。
「50、60花なら蕾 70,80働き盛り 90になってお迎えが来たら 100まで待てと追い返せ」
そうつぶやきながら、何やら朝の準備をしているご様子。
皆、色々な事情を体に抱えて生きている。抱えながら、朝日を浴びてそんなふうにつぶやく。 抱えながら今日を生きれていることに感謝しよう。

そんな日常に慣れてきた頃、担当医の方がいらして 「回復の状態が良いので退院一日はやめましょう。病理検査の結果を伝える日だけ決めちゃいましょう」と。
 退院一日早まり、抜管も1日早まった。 この管がなくなるんだと思うと嬉しかった。

抜管と退院

 これまでお小水を流してくれていた管、どんな感じで抜くのかしらと思ってたら 外来診察前の時間に担当医の方が来て、ベッドの上でそのまま抜管。一瞬の出来事。
どうやら、膨らませていたバルーンのようなものの空気を抜く栓があって、そこを外すと小さくなってすぐ抜けるらしい。これも女性だから楽なのかもしれない。

抜管した後は、当たり前だけど一緒に歩くスタンドも無くて自在。体自在。
自由に歩けるってこんなにありがたいことなんだなとしみじみ思う。

ここからが辛かった。
自由に動けるが、退院までの間、出てくるお小水を病室に隣接のお手洗いで提出しなければいけなかった。
ずっと管を入れてて、すれてたからか、がまんできる時間が短い。
座るのも楽になったので、談話室でゆっくりしてる時に尿意が来るとほんと大変。 うわーっと、病室の近くまで移動して提出。 まだ微妙に痛かったりして。

ちょっとげんなりしたけど、最後まで体の調子、みてもらいましょう!ということで頑張りました。 スタンドと管なしのシャワーは楽だった。
お隣のおばあちゃんは、熱も下がったようだった。よかった。

退院の日、朝、病院内で着ていた服から、ここに来た日の服に着替えた。
すっかりと出る支度が整った。看護師さんが私を見て、「どんな方でも、病院着から着替えると、患者さんじゃなくなるんですよねー」と言った。私もやっぱり気分が違ったし、そう見えるんだろうな。

看護師の方がいろいろ書類を持って来てくださるまで、お隣のおばあちゃんとお話し。
おばあちゃんは、熱が出てた期間が少し長かったから退院が一日伸びたそう。
畑のこと、地元のこと、娘さんと娘婿さんのこと、手術が無事終わってホッとしてること。 お互い、体に気をつけていきましょうね。と話して、看護師さんから退院関連の書類を受け取り、さようならをして病院を出た。 

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