終わりに

ゲーム制作を初めて約3年
始めた頃はこんなに長く続くなんて思ってなくて
今まで孤独に頭の中に思い描いていた物語を言葉に変えて、誰かに届けるなんて夢にも思いませんでした

私は自分が創作した物語が好きです
そしてその作品を好きだと、良かったと
言ってくださる方々がいる事はとても幸せな事だと思います

TGF2022では部門優秀賞、スポンサー賞
2023では佳作を頂き、それらは、ほんの少しだけ自分を認めさせてくれた気がします

けど、ふとした瞬間に思い浮かぶのは
書く事は楽しい。けど他の方と比べたら創作に真摯に向き合う覚悟とか、技術とか、熱意もないんじゃないかと。そんなことばかり

比べる事自体がおこがましい話であり
競っているわけではないことは理解しています
あくまで趣味の範疇、気負うことでないのも分かってます

分かっていても、そういうとっかかりであったり、この先、もっと良いものを作ろうと頑張れるか?と言われれば、それは無理だ。って
それが自分自身の心の枷になっていたのも事実です

そしてもう一つ
結局、私が得意とするのは文章で
求められているのはノベルゲーム

高クオリティなUI、立ち絵、BGM、分岐によるマルチエンド
私がかつて好きになったノベルゲームはそれらがありました。当たり前ですよね、小説ではなくノベルゲームですから
でも私は文字しか書けない
畑が違うのかなって、思いました

評価されたいのではなく、誰かひとりに
自分の想いをゲームを通して届けたい
その想いは今でも変わりありません

けど一度夢を見てしまえば
人は欲が出てしまう生き物です
それが悪い事であるとは思いません

それを原動力にして、更に先に行かれる方もおられると思います
でも、そこまでの熱意はなかった。
ただそれだけの話です

別に投げやりになっているだとか、不貞腐れてるわけじゃなくて、現実を見た。という表現が正しいでしょうか

結局、今年も賞が貰えるかなとかって期待してしまう自分が居て。良い悪いではなく、そんな自分に納得出来なかった

文字を書く事が楽しいのであれば、自信があるのであれば、ノベルゲームでなくとも続ける事は出来きますし、ティラノゲームコレクションという恵まれた環境でなければ評価されるかは分からない
それならもう、現実に向き合おう
そう思っただけです

ただ、誤解して欲しくないのは他の方を否定しているわけでも、貶したいわけじゃなくて
あくまで自分の気持ちの話だということです

ですがゲームを作らなければ出会わなかった人や
色んな人達との出会いがあって、沢山の想いに触れられた事は、私の人生においてとても貴重で大切な経験になったと思います


お世話になりました方々へ

まずはNaGISAさん
最初の接点は「誰そ彼の陽」に頂いたコメントだったのですが、あれがなければ、ほんとに今までゲーム作りを続けていなかったかもしれません
そこからほとんどの作品をレビューで取り上げて頂いただけでなく、今回はBGM、エンディングテーマソングの作曲を請け負って下さり、とても感謝しています

次に歌唱とMIXを担当頂きました、めえそらのお2人
本当に心の底から自分が好きと思える方に快く引き受けて下さったので嬉しかったです
やり取りの中でも本当に暖かいお心遣いを頂き
2人の仲睦まじさも微笑ましくかったですし
人柄も良く、マルチな才能をお持ちな2人ですので、これからも、もっともっと活躍の場を広げていかれる方々だと確信しております

そして望海の音声メッセージを担当して下さりました、のうみりん様
多忙な中、快く仕事をお受け頂きありがとうございました
仕事終わりに頂きました暖かいお言葉
とても嬉しくて、心に沁みました
これからも応援させて頂きます


また、PetrichoRで登場人物達に命を吹き込んで下さった小湊 ミチル様、みけらん様、みちる様にもとてもお世話になりました
改めてありがとうございました

そして作品を更に良いものにして下さった実況者様の方々
全ての動画を保存させて頂いているのですが、何とYouTubeのみで72本もの実況がありました
他にもツイキャスやTwitchにて海外の方が英訳して実況して下さったのも嬉しかったです

コメントを下さった方々にも頭が上がらない思いですし、どんなに感謝を伝えても足りません

沢山の方々が関わって下さったから
支えて下さったから、ここまで物語を書くことが出来ました

この場をお借りして、御礼申し上げます

彼は誰時の海

誰そ彼の陽を書き終えた時
続編を書くことになるとは全く思っていなくて
その後を書く事で、彼らの物語を汚してしまうのではないかと思い、長い間、葛藤しました

続編という位置付けにはなりますが
あくまで、2つで1つの作品になるようにと
補足的な意味合いを込めて「彼は誰時の海」を作成しました

前作を越えるという意味合いでは達成出来たかは分かりません
ですが、今自分が出来るベストは尽くした。
とは間違いなく言えますし、後悔はないです

もし、この結末に納得が出来なければ
それでも構わないと思います

これは私が解釈した「物語」の一つ
明確な終わりは提示してはいますが
読んで頂いた方の数だけ、結末があってもいいと思うからです

敢えて物語の解説はしません
沢山の想いと小ネタを込めましたので
自由に解釈、汲み取って楽しんで頂けたら幸いです

私が送り出した物語が、あなたのこれからに
ほんの少しでも影響を与えられる事が出来たなら嬉しいです

そして主題歌のI will always love you.
こちらの歌詞も是非、繰り返し聞いて楽しんで頂けたらと思います

最後に


では、本当に最後となりましたが
「彼は誰時の海」を持ちまして
鏡 みらとしての活動は終了させて頂きます

これからも書き続けるのか
それはまだ分からないです

けど、この先また書くとしたらその時は
また別のペンネームかノベルゲームとはまた別の形でひっそりとやるとおもいます

Twitterは出会った方々のご縁が御座いますので、そのまま残しておくことにします

本当にティラノに出会って、創作を始めて
とても有意義な時間を過ごす事が出来ました

関わって下さった方々、全ての人に感謝を
今まで応援、ありがとうございました

鏡 みら


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