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LEAPSダイアゴナル・スプレッドを決済しました。

カガミルです。

サクソバンク証券でETFのオプション取引をしています。

LEAPSダイアゴナル・スプレッド (LDS) を決済したことについて報告します。

LDSを組んだ直後の記事はこちらです。
LDSについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

オプション取引はとっつきにくく、ハードルの高さを感じている方もいらっしゃるかもしれません。私の実際の取引がオプションの理解の一助となれば幸いです。


SMHのLDSの決済状況

半導体ETFのSMHでLDSを行っていました。
12月9日の状況報告はこちらです。

その翌営業日である12月11日、SMHが大きく上昇しました。
ロングコールの上昇幅がショートコールの上昇幅を上回って含み益が増えた結果、「オプション戦略」機能で入れていた指値注文が引っかかり、決済されました。

取引記録のスクリーンショットを図1として示します。

図1

LDSを新規に建てた際の価格が69 - 19 = 50ドルで、7ドルの利益を得ることを目指していたので、指値を57ドルに設定していました(手数料は考慮しない)。

狙い通り、ちょうど57ドル(上の表で79.54 - 22.54)で決済されました。

新規に建てた際の損益グラフはこちらです(記事「LEAPSダイアゴナル・スプレッドを開始しました」からの引用です)。

見込める最大利益が14ドルであり、その半分である7ドルの利益を狙っていました。

LDSの利回り

今回のLDS利回りを見てみましょう。

図1より、手数料込みの損益は以下の通りです。

1049.4 - 358.6 = 690.8(ドル)

元手に相当する手数料込みの額は、図1の新規建て記帳額の数値より、以下のようになります。

6903.02 - 1896.98 = 5006.04(ドル)

よって元手に対する利益率は、以下の計算式より約13.8%となります。

690.8 ÷ 5006.04 ≒ 0.138

ここで、LDSを行った期間のSMHのリターンを見てみましょう。
SMHの終値は、LDSを新規に建てた7月7日には149.05ドル、12月11日には166.38ドルでした。

よってこの期間のリターンは、以下の式より約11.6%となります。

166.38 ÷ 149.05 -1 ≒ 0.116

LDSのリターンはSMHのリターンを上回ったことになります。

なおその後SMHは大きく上昇したため、もう少し決済を待てば(指値を57ドルより高い数字にしておくか、相場を見ながら手動で決済すれば)もっと利益が得られたはずです。

また、ショートコールが満期を迎える2024年の6月まで待てば、ショートコールのプレミアムの減衰による利益も得られました。

しかし、来年から新しい投資戦略を試すため年内にポジションをリセットしたかったという事情もあるので、仕方ないです。

もしさらにSMHが上昇することを見込んで利益を得たいなら、決済と同時に新しいLDSを組むこともできました。


5ヶ月間にわたるLDSの運用状況の報告は、今回が最後です。

ご自身でオプション取引をやってみたい方がポジションを組む上で、参考になれば幸いです。

オプション投資の勉強にお勧めの書籍

外国株式オプション取引に関する日本語の書籍やWebサイトは極めて少ないのが現状です。

KAPPA先生の以下の2冊は、オプション取引の基礎から代表的な戦略まで幅広く書かれているので、ぜひお勧めします。


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