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中和のモル計算①

生じるH+(mol)=生じるOHー(mol)

このように式を立てることが、中和のモル計算です。

酸が与えるH+ の物質量(mol)と塩基が与えるOHー の物質量(mol)が等しいとき、酸と塩基は ”ちょうど中和” します。この ”ちょうど中和” を過不足なく中和するといいます。過不足なく中和するところを中和点といいます。

例)塩酸1molと過不足なく中和する水酸化バリウムは何molか。

 2HCl + Ba(OH)2 → BaSO4 + 2H2O

HCl 1mol から H+ 1mol がでてきます。OHー 1mol を用意すればよいことになります。Ba(OH)2 1コからは、OH- 2コがでてくるからです。よって、OH- 1mol 出すためには、Ba(OH)2  0.50mol を用意すればよいことになります。


硫酸H2SO4の中和反応の例を2つ挙げます。

①硫酸1molと水酸化ナトリウムの反応

 H2SO4 + 2NaOH → Na2SO4 + 2H2O

H2SO4 1mol から H+ 2mol がでてきます。OHー 2mol を用意するためにNaOH 2mol が必要です。

②硫酸1molと水酸化カルシウムの反応

 H2SO4 + Ca(OH)2 → CaSO4 + 2H2O

H2SO4 1mol から H+ 2mol がでてきます。OHー 2mol を用意するためにCa(OH)2 1mol でOKです。Ca(OH)2 1mol からOH- 2molがでてくるからです。


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