金属の反応
金属と水との反応
イオン化傾向の大きいLi や K 、Ca 、Na などは、常温でも水と激しく反応し、水酸化物を生じて水素を発生します。
Ca+ 2H2O → Ca(OH)2 + H2
Mg は常温の水とはほとんど反応しませんが、熱水とは徐々に反応し、水酸化物を生じて水素を発生します。
Mg+ 2H2O → Mg(OH)2 + H2
Alや、Zn 、Fe は、常温の水や熱水とは反応しませんが、高温の水蒸気と反応します。Ni よりイオン化傾向が小さい金属は、水とほとんど反応しません。
金属と空気との反応
イオン化傾向の大きいLi や K 、Ca 、Na などは、常温で乾いた空気中でもすみやかに酸化され、酸化物になる。この反応は内部まで進みます。
4Na+ O2 → 2Na2O
Mg や、Fe 、Ni 、Sn 、Cu などは、湿った空気中で表面から徐々に酸化され、酸化物になります。Al 、Zn 、Pb は表面に緻密で丈夫な酸化被膜を生じるので、それ以上は酸化されませんが、強熱すると内部まで酸化されて酸化物になります。
イオン化傾向の小さいAgやPt、Au は空気中で酸化されません。
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