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電子配置とは?

 原子の中心に原子核があります。電子は、原子核を取り囲む電子殻とよばれるいくつかの層に分かれて入っています。電子殻は、原子核に近い内側からK殻、L殻、M殻、N殻・・・とよばれます。


電子殻2


 電子殻は映画館の座席のようなものと捉えるとよいでしょう。座席に電子が座っていくイメージです。この座席の座り方にはポイントが2つあります。

① 電子は内側の電子殻から順に入っていく。

② それぞれの電子殻に入る最大電子数は決まっている。

 最大電子数は、K殻は2個、L殻は8個、M殻は18個、N殻は32個と決まっています。


電子配置


 電子配置は電子の並び方のことです。例をいくつか見てみましょう。


〇 リチウム Li

 リチウムは原子番号3番です。原子番号はそのまま電子数を示します。つまり、電子は3コです。K殻は電子が2コまであるため、残り1コがL殻に入ることになります。これがリチウムの電子配置になり、K2L1などで表されます。

〇 ナトリウム Na

 ナトリウムは原子番号11番です。つまり、電子は11コです。K殻は電子が2コまで入り、L殻は8コまで入ります。よって、残る1コがM殻に入ることになります。これがナトリウムの電子配置になり、K2L8M1などで表されます。


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