市場が暴落した裏で一般的に起こっていること:2024年8月5日に日本株が12%超の大暴落

2024年8月5日の日本株式市場は大荒れに荒れ、取引開始直後から平均的に2~3%の下落で始まり、十数分後には下げ幅は平均6%程度まで拡大した。
その後は一旦、株価が約5%程度の下落幅を中心に小さな乱高下を続けたが、後場(午後の取引)に入ると下げ幅は大きく拡大し、下げ幅が止まらない勢いで下落を続け、株価は下げ幅を最大で13%まで拡大し、最終的には12%超の下げ幅で株式市場は取引を終えた(平均株価は東証株価指数でも日経平均株価でも同水準となった)。

株価が大きく下げるときには、普通の株式取引しかしたことのない者にはわからない、様々な特殊な取引が行われることにより、それが更なる株価下落の要因になる。

長年、証券会社の調査部門でリサーチを行い、運用会社で資産運用の管理を行ってきた経験から、株価が大きく下がった時にどのようなことが起こっているかや、株価が大きく下落した時の対処法について解説する。

ここから先は

2,517字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?