思考停止は単なる自堕落が産んだ結果である

人は苦労を嫌がる。
人は出来るだけ楽をしたがるものだ。

いい加減に扱うつもりはなかった人でも、ひとたび他に大変な問題や、大変な仕事が入ってくると、急に他の事は「とにかく楽に済ませよう」とする。
このようにして人はほとんど全ての問題を「できるだけ楽に解決いこう」とする。

例えば、ダイエットをしたい人がいたとする。
ダイエットするには、毎日運動しないといけないだとか、糖質制限はしなきゃいけないとか、油物は控えないといけないとか、甘いものは控えないといけないとか、いろんなことを考える。
このような方法でダイエットをしようとすると、これらの「やらなければならないこと、守らなければならないこと」の全てを守るのが、本当に面倒くさい。
そんな時に楽をする味方となってくれるのが、「これさえ飲めば脂肪が燃えます」とか、「この薬を飲めば痩せます」と言った、「たったこれだけやればすべてを解決してくれる楽な行為」だ。
暴飲暴食をしても、「黒烏龍茶を飲んでいるから大丈夫」と言ったようなのが、その例だ。

これが思考の場合は、楽をしないのがさらに難しい。
そもそも日本の教育は「できるだけ自分の頭で考えなくて良い」ように教育制度が出来ている。
なので、まじめに学校教育を受けてきた人ほど、「自分の頭で考える」ことをしてこなかったために、「自分の頭で考える」ことが出来なくなっている。

考えられなくなった結果、何が起こるかというと思考停止である。
結局、何も考えない人が増えると、何も考えない結果が大多数となる。
思考停止人間が生み出す結果というのは、大抵は大手メディアが流す内容とほぼ一致する。
メディアもその構図がわかっているので、とにかく嘘でもなんでも良いから、プロパガンダが流され続けるというのは、そういうことだ。

この記事をここまで読んでくれて、かつ、「スキ」を押してくれるような人の多くは自分の頭で考えたり、自分の頭で考えようという意識のある人なのだと思う。
そういった人が増えてくれば、嘘ばかりが垂れ流されているテレビが存在し続けても、社会はもうちょっとマシになるはずだ。

今日も街を歩いていて、殆どの人がマスクをつけていると、正にこれも「何も考えずに、とりあえずつけ続けている人が大多数」なんだと思うと、マスクをつけている人の割合が思考停止人間の割合なのかな、と思ってしまうのである。

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