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[質問] 測定器を量子力学で扱うには?
量子力学での測定器は、射影測定でもPOVM測定でも、
測定対象の物理量が入って、測定結果の1つの値と
それに対応した1つの状態(射影測定以外では一般に複数の状態)
となるブラックボックスです。
しかし、測定器は量子力学でも、物理的に「存在して」いますし
少なくとも古典的には、そのメカニズムを記述できます。
量子力学でブラックボックスにするのは、
量子的測定過程が、非線形な非ユニタリ過程なのと、
測定器のメカニズムが、測定対象と別の物理系(バネとか電子回路)
なので、一概にシュレーディンガ方程式で記述できない
からと思います。そこで、測定器を
「前半分」は量子的と考え、そのメカニズムの物理量を仮想的に
測定対象と同じ物理量に変換したもので考える。
その仮想的なメカニズムについてのシュレーディンガ方程式。
(測定対象の方がポテンシャルとなる)
「後ろ半分」は、前半分の仮想的なメカニズムの結果の重ね合わせが、
射影仮説(小澤先生によって証明された)で、ただ1つの状態になる
と考えます。
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