SS小説「小説で語る考え、あるいは現実の悩みのようなもの」2013年作
ショートストーリー小説(2013年作)
『小説で語る考え、あるいは現実の悩みのようなもの』
03時00分00秒
僕らは24時間営業のレストランにいた。店内は黄色い明かりで満ちていて、窓から見える闇に対してこの空間だけ切り取られているみたいだった。
僕らの他にも客が数人いる。ノートを広げ勉強している学生(とは言っても半分寝かけている)、パソコンに何かを打ち込むサラリーマン、夜の雰囲気を楽しむ若者達、イヤホンをつけて独り物想いにふける女の子。ひとりひとりに物語があり、現実