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きままな旅行記 Nr.1 秋田編

さて、今まで行ってきた旅行について備忘録的に記録をつけていきたいと思う。

第一回は秋田旅行について。

期間 :2021年1月3日から1月5日 2泊3日
目的地:秋田
目的 :秋田臨海鉄道とキハ40
同行者:エスネコ@数学と教育|note

2021/1/3

早朝から動き出す。秋田方面に向かって始発列車に乗り込んだ。往路は普通列車オンリー。復路は新幹線といった感じ。

仙台シティラビット 仙台行 同年3月13日付で廃止。貴重な乗車体験となった。福島駅にて

黒磯を超え、福島県に入ると徐々に雪景色となっていった。仙台まで来ると丁度、昼12時ごろ。乗り換え時間も30分以上。せっかくなので仙台名物牛タンを食べた。駅に併設されている利休でいただいた。期待通りの味で大変満足。同行者も満足してくれたようだった。

通常、関東から秋田に普通列車で向かう場合は、東北本線から奥羽本線に乗り換えるのが定石であろう。しかし、厳寒期の奥羽本線は大雪で運転見合わせになるリスクが大変高い。そのため、奥羽山脈越えは北上線を用いることにした。実際、この日は奥羽本線が不通となっており、北上線は通常どおり運転。予想通りの結果となっていた。北上での乗換待ちが1時間近くあり少々退屈ではあったものの思い出に残るものとなった。

キハ100-31,32 北上駅にて

さて、北上線に乗車し、奥羽山脈越えに挑む。キハ100-31,32に乗り込む。

周囲が薄暗くなり進むにつれ、積雪量は増えていく。途中の駅で、車端部の窓を開けて外を見てみた。駅舎の屋根に1m近く雪が積もっているのが見える。そんな豪雪をものともせず、エンジン音を轟かせ、猛進していくキハ100型が頼もしく見えてきた。

雪に覆われたキハ100。横手駅にて。

奥羽本線との乗換駅である横手に到着。乗ってきた車両を見るとすっかり雪に覆われていた。よくここまで連れてきてくれた。そう思った。

701系N36編成 横手から秋田まで乗車。 横手駅にて。

さて奥羽本線 秋田行に乗り換える。この列車は遅延していたようで、横手には少し遅れて到着したようだ。前面は雪に覆われ、ドア部分にも雪が付着しており、環境の過酷さが見て取れる。

キハ40 秋田駅にて。

無事この列車で秋田に到着し、少々キハ40の撮影を行った。今や懐かしのキハ40。さて撮影がひと段落すると夕飯にした。なれない凍結した道を慎重に歩き向かったのが、末廣ラーメン本舗。以前仙台に宿泊した際に訪問した。その時おいしかったということもあって、いただくことにした。

寒い中で食べるラーメンは最高以外の何物でもない。最高の幸福だ。ラーメンを食べ、すぐにホテルに向かった。宿泊したのはコンフォートホテル秋田だ。

2021/1/4

宿泊したホテルは無料の朝食バイキングがついていた。折角なのでその恩恵に預かることとした。さて朝食を終えると秋田駅に向かい列車に乗った。目的地は土崎駅。秋田からは1駅だ。(泉外旭川駅開業は同年の3/13) ACCUMに揺られ土崎駅に到着。車両センターに向かう…わけではなく、駅前から伸びる県道161号線をまっすぐ歩く。しばらく歩くと貨物駅が現れる。周囲は臨海工業地帯の雰囲気をまとっている。

24系客車が放置されている。 秋田港駅にて。
部品取りとなったDE10/11が並ぶ。秋田港駅にて。
嘗て活躍したDD56 2も静かに佇んでいた。秋田港駅にて。

秋田港駅にやってきた。貨物駅に大量の客車と用途廃止の機関車たちが連なる風景は異様そのもの。雪が積もり物悲しい雰囲気を漂わせていた。

DE10 1591号機牽引 秋田港線貨物列車。 秋田港駅にて。

JR貨物所属のDE10が発車しようとしていたので撮影。
さてお目当ての秋田臨海は…?

秋田臨海鉄道 DE10 1251号機。

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脱線している1251号機 セリオンタワーより。

セリオンタワーの展望台から1251号機の様子を確認してみた。あーあ。完全に脱線している。どうやら年末年始の運休期間を終え、1/4に晴れて初仕事。ということで除雪用の臨時列車を出した模様。しかし、踏切と線路の隙間に氷が詰まり、凝固。そこに機関車が乗り上げ脱線といった構図。

まさかまさかの路線廃止年の仕事始めは脱線から始まってしまった。当然こんな状況では秋田臨海は運転見合わせ。翌日まで運休となってしまった。

こうなってしまっては仕方がない。復線が完了するまで観察することにした。現場に到着したのが11時ごろ。途中、近くの飲食店で休憩をとりつつ16時ころまで見張っていた。割と早い段階で大型のクレーン車が到着。ドイツ製のオールテレーンクレーンだ。こんなサイズのクレーン車が稼働しているところはなかなか見れないだろう。カウンターウェイトの積載作業に数時間かけていた。

Liebherr社製 LTM 1220NX-2 オールテレーンクレーン。
Liebherr社製 LTM 1220NX-2 オールテレーンクレーン。
1251号機の吊り上げ作業の様子。

さてようやく始まった復線の為の吊り上げ作業。多くの作業員が見守り無事、復線した。

救援機 DE10 1543号機。

それからそんなに時間がたたないうちに、DE10 1543号機がやってきた。救援機だ。

1251号機と1543号機。
1251号機と1543号機。

素早く1251号機と連結された。

DE10 1543牽引ムド DE10 1251。
DE10 1543牽引ムド DE10 1251。
DE10 1543牽引ムド DE10 1251。

1543号機に牽引されゆっくりと秋田港駅の車庫に戻っていった。

1250号機。

1543/1251号機が車庫に入るまで1250号機は車庫外で待機していた。図らずも、秋田臨海鉄道の全所属機を撮影したことになる。本当は貨物を牽引する姿を収めたかったものだが…。

実はこの日、利用した切符は青春18きっぷではない。秋田ホリデーパスというものを利用した。本来は、五能線や秋田内陸縦貫鉄道などに行くつもりであったのだが、残念ながら、初手で脱線。日没まで時間を消費してしまった。秋田~土崎を往復してもとてもじゃないが元は取れない。仕方ないので、夕飯を食べてから、東能代駅まで特に意味はないが往復することにした。キハ40がそっちで見れればいいなというような甘い算段だ。
結果としては見れることは叶わなかった。

2021/1/5

秋田滞在最終日となる3日目。始発で土崎に向かい少々車両センターを眺めていた。長居はせずすぐに秋田に戻り、ホテルで朝食をいただいた。

キハ40 盛岡色。
2018年9月に引退したKenji。

秋田総合車両センターには様々な車両が引退してなお現存していた。これらのほかにもDD14や583系、などなど多数の車両を見かけることができた。
車両センターの観察も終わり、新幹線の時間が着々と近づいてきた。最後に秋田港駅に行き、秋田臨海鉄道が動かないか少々、観察した。

しかし、動く様子はなくそのまま秋田駅に戻ることとなった。
秋田駅に戻り、新幹線に持ち込む食料品などを買い込み、新幹線で帰宅することとなった。

まとめ

今回の秋田旅行は、廃止寸前の秋田臨海鉄道の記録、引退寸前のキハ40/48の記録などを目的としたものだった、それなりに目標は達成できたものの、秋田臨海鉄道の本来の姿を収めることができなかったのは唯一の後悔である。ともあれ、その姿を一切見られなかったわけではないので、そこが救いだろうか。

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