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日々読み #2

11/5晴れ
今日も秋晴れ。今日はとても快適な一日だった。朝晩は冷えるけれど日中の優しい太陽光に癒される。朝は遅めに起床して、昼には小さめのおいなりさんを3個ときんつばとコーヒーで腹を満たす。お腹いっぱいにはならないけど充実した気持ちでお散歩と買い出し。夜はきのこの炊き込みご飯と秋刀魚。年を重ねるほどに秋刀魚の肝が美味しく感じられてくるのは本当に不思議なもの。

11/6晴れ
今日は山梨までharuka nakamuraと baobabが共演するカナタ旅楽団のliveへ。
演奏を聴く中で、この数年間の中に起きたこと、あったこと、自分でも気づかない間に苦しくなっていたことまであらゆる体験を思い出した。そんな大変な中であっても大切な人と出会えて、今こうしてその人と元気に2人で公演に来れたことに幸せとかけがえのないものを感じた。
気づくとそれもこれもあれもどれもが愛おしく、かけがえのない一瞬なんだと気づき胸が熱くなった。
しばらく視界に広がる光たちは滲んで、
僕に降り注ぎ染み入るようだった。


11/7曇り
なんだか気が急いている。早く何かをしなきゃと。
自分が挑戦してみたいことはあるけれど、その場にはまだ立たせてもらえない。その急いでも急げない感じ。
とりあえず今できることをやっていくしかないのだろう。


11/8晴れ
昨日より気が急くのは落ち着いた。今できることや見えるものを真摯に見つめるのみだ。
今日ふとおもった。気が急いていたのは、あれだけ練り上げられたライブを見たからだろう。心が突き動かされ、自分の中に力とか流れのようなものが生まれたからだろう。自分も何かやらなきゃ、何かに没頭しなきゃ、どこにも持っていきようのない水が心から溢れそうになったからだろう。
錬成された何かにヒトは心を動かされ、突き動かされる。なんとかこの流れをうまく乗りこなして自分の栄養とする。流れを流れのままにしていたら溢れ出て行ってしまう。なんとか消化できるように、なんとか昇華できるように。

11/9晴れ
昔から「急いては事を仕損じる」ということわざがあるけれど、気が急いてると簡単な数字や目先のことしか考えが及ばなくなることは案外多い。いつもの自分であれば優先順位をちゃんと考えれたり、目的と方法が違うよなって気付けるんだけど、周りのスピード感だったり、情報に落ち着かなくなって、そっちの方がいい気がしてくる。そんな時こそ注意深く、自分が大切にしたいことや育てていきたいものを思い出す必要があるんだと思う。それを思い出すためにもやはり書くことは大切なんだよね。

11/10晴れ
普段物静かなおばあちゃんと「詩」の話をした。それまでは正直心の距離があるなあと思っていた方だったが「詩」の話が彼女に交感したのか、好きな作家のこと、学生の頃の話、今の生活で好きな時間のことを僕にこっそり教えてくれた。どの話にも本人そのものが現れていた。こういう瞬間は何度経験しても良い。

11/11晴れ
初めてノンアルコールビールを飲んだ。どうせアルコールの含んでいない苦い炭酸ジュースだろうし、コーラを飲んでいた方がマシと思っていたけど、あれ?と覆された。ビールの持つ苦味と爽快感に限りなく近く、焼き鳥にもばっちり合う。酔った後の気だるさもなく帰れるし、案外飲めない日のノンアルコールビールという選択肢もありだなと。

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