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キククスリ③rule book

rule bookの歌詞には、私の過去と、心理学の知識を織り交ぜた。

以前、交流分析(TA)という心理学領域を勉強したことがある。
というのも、TAセラピスト・池田登先生のおかげで私は躁鬱状態を脱却した。
TAには、禁止令とドライバーいうものがある。
禁止令とは、存在するな、感じるな、属するななど「〜するな」「〜してはいけない」という思い込み。
ドライバーとは、完璧であれ、努力しろなど「〜しろ」「〜しなければいけない」という思い込み。
幼少期の経験が大きく関係しており、毒親や、アダルトチルドレンもこの領域の話だろう。

その禁止令・ドライバー(rule)は幼少期には自分を守るために必要な決断だったかもしれないが、そのrule自体が今の幸せを邪魔をしている。
実際、存在していいし、いろんな気持ちを感じていい。完璧でなくていいし、努力もしなくていい。
不要なかつてのruleを手放し、そこから作られた間違った人生脚本を書き換える、自分で自分を幸せにする決断をするというのがこの曲のメインテーマである。

この楽曲は優しく寄り添う感じのピアノが合うだろうなと思っていた。
あと、2番の歌詞が対話型なので自分だけで歌うより、
誰かと交互に歌いたいと思っていた。
そこですぐに頭に浮かんだのが、ピアノとギターの両刀使いシンガーソングライター・坂田飛鳥氏だった。声もピアノのタッチも優しい。まさにぴったりだった。

坂田飛鳥

熊本県出身。
ピアノとギターを楽曲によって持ち替え、日常の中で生まれる “ハートフル“を繊細であたたかな歌声で表現するシンガーソングライター。
2020年3月20日に1stAlbum「あれかしと」、2022年3月20日に2ndAlbum「つまり、愛の認識」発売&配信。
熊本シティエフエム「坂田飛鳥の"さかぁすラジオっ!"」毎月第3水曜日放送。
福岡"ドラッグコーエイ"テーマ曲「Going!コーエイ」楽曲提供。

飛鳥くんを最初に見たのは、このYouTubeだった。

裏声の美しさに感動した。
こんな演者さんが熊本にいるんだなあと思い、ライブを見にいったのが4年ほど前である。
それから対バンなども増え、仲良くなっていった。とってもいい子。
憧れていた飛鳥くんと、一緒に曲作りをする日が来るとは。感慨深い。

飛鳥くんは楽曲の世界観に合った、優しさを纏ったピアノアレンジをしてくれた。
理想的な仕上がりに、私から何の修正もなかった。
2番から飛鳥くんの優しいボーカルが入ってくる。ハモリもばっちり考えてくれた。
ぜひ、大サビのハモリを聴いてほしい!

次の曲は「ボーダー」。自傷行為という重めのテーマであり、アレンジに大分の峯野耕一氏、ラップにMouthpeace氏を迎えた、このアルバムで一番ダイナミックにアレンジした楽曲だ。

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