見出し画像

ケニアでのキャンプ 〜サティマ山〜

ケニアでキャンプしようかな、登山に行きたいな。と思っても情報がまとまっているページがあまりないので、忘備録も兼ねて残すこととします。


今回のキャンプ地はサティマ山

サティマ山は標高4,001m、Aberdare National Parkという国立公園の中にあり、ケニアで3番目に高い山。
以前、同じ国立公園内でも南の方にあるエレファントヒルに登ったことがあるのですが、サティマ山の方が壮大で景色が素晴らしい!っていう友人の口コミもあって、行ってみたい場所のひとつでした。

タイムスケジュール

今回のタイムスケジュールは下記。

1日目
5:00 ナイロビ出発
9:00 ゲート到着、支払いなど
10:00 キャンプサイトに到着、登山開始
16:00 登山から帰還
16:00~ キャンプ開始

  • 2日目
    9:30 現地出発
    14:00 ナイロビ着

1日目は、早朝にナイロビを出発することになっていたので買い出しなどは全て前日までに済ませました。

2日目は夕方から予定のある人がいたので、朝イチで出て帰ることに。
もし余裕があったなら、2日目の昼くらいに出発、もしくは帰りにナイバシャあたりでランチして帰るのも良かったかもしれません。

いざ出発

GoogleMap上にAberdare National Park Shamata Entranceを目的地として入れてゲートまで運転していきます。

サティマ山は、Aberdare National Parkの中でも北に位置する場所でナイロビからは遠く、車で4時間半ほど。(ゲートまで4時間、ゲートからキャンプ地まで30分)

途中で、Kariamu Shopping Centreという場所を通るのですが、そこからはほぼ全てがオフロード。
といってもSUVが必須!というほどの凸凹な坂道などはなく、基本的には「整備のある程度されたオフロード道」といった所感でした。
(雨季の場合は道が悪くなると思うので四駆の車が望ましいです)

Kariamu Shopping Centreからの道を走っていると、自分たちが今から登っていく道(壁のようにそびえ立つ山)が見えて壮観です。

この奥に見える山を車で登りきります。

車で斜面の未舗装のクネクネ道を登っていくのですが、途中カーブがきついところはちゃんと舗装されていて、ケニアとは思えない丁寧さ。

斜面を登り切ると、町があって人が暮らしていました。日曜日に出発したので町は教会に行く人たちで賑わっていました。

町を抜けて少しすると、国立公園のゲートに到着。

入場料を払う

Aberdare National Park Shamata Entranceに到着後は、入場料の支払いが求められます。
国立公園なので、入場料はeCitizenにて手続きが必要。
ゲートでは電波があるのでスマホでその場で手続き&支払いが可能。
事前に支払っておくでもOK。

今回かかった費用は、入場料、車両代、キャンプ代、eCitizen手数料で800K ES。(入場料、キャンプ代は一人当たり、車両は一台あたりで加算されました)
外国人だと、入場料が52USD(7,000KES弱)。ゲートでIDチェックがあったので誤魔化すのは難しそうです。

2024年6月時点での価格です。

ガイドを雇う

キャンプの前に、サティマ山に登山をする我々は、ゲートで現地のガイドさんを雇えるとのことだったので、お願いすることに。(いらんだろう、と悩んだけど結果雇って大正解でした)
費用は2,000KES。ガイドさんに直接M-pesaか現金でお支払いするスタイル。お金は全てが終わった後に渡すのがケニアスタイルです。

ガイドのジョセフに車に乗り込んでもらい、ゲートから登山口まで一緒に車で移動します。
ゲートから車でオフロードを走ること30分、大きな2つの岩が見えてきたらそこが今回のキャンプ地、Twin Rocks。
キャンプサイトに車を停めて、いざ登山開始。

ここでひとつ、ガイドを雇うときに注意しなければいけない点が。
我々が今日はTwin Rocksでキャンプをすると伝えたところ、ガイドはキャンプ道具持っていないので、登山が終わったらガイドをゲートまで送り届けなければいけない、と言われました。
登山後、テントの設営とかもしなきゃいけないのに、30分のオフロード道の往復かぁ、面倒くさいなぁと思いつつ、しょうがない。了承してガイドを雇いました。
結局、我々は少し後に来た日帰りの登山客がいて、我々のガイドをその人たちの車に乗せてもらってゲートまで降りて行ってもらえるか?とお願いしたらOKだったので、送り届けミッションは無くなり、とってもラッキーでした。

登山開始!

Twin Rocksの時点で標高はすでに3,400mほど。ピークが4,001mなので獲得標高は約600m。
道は、わかりやすい1本道なので迷うことはないだろうけど、雨季のあとだったので道が悪いところもあり、ガイドのジョセフがリードしてくれてとても助かった。ケニア版の高山植物も教えてくれたりして興味深かったです。

登山開始後、少し経つと雨が降ってきてしまい、雨宿りしてたけど止まないので、そのまま雨の中、山頂へ進むことに。ここもジョセフが「どうせすぐ止まないからいっちゃお〜」と判断してくれました。
初めての山だし、判断に迷うところも出てくるので、ガイドは雇って正解。

そんなこんなで険しい道や、危険箇所もなく山頂に到着。

帰り道は晴れ間が見えてきて、壮大な景色に心奪われました。

標高が高いので、晴れてると太陽の力で暖かいですが、雨が降ってくるとかなり冷えました。登山に行く人は必ずレインウェア上下を持っていくことをお勧めします。

楽しいキャンプの始まり

登山から帰っていたらいよいよキャンプの始まり。

テントを張る所はTwin Rocksの中でも2箇所あって、1つは草がボーボーでテント張るのがそもそも難しそうな広場と、もう1つは岩の横にある比較的テントの張りやすいサイト。この2つは数百メートル離れていて、どちらにするのかその場で見て選べます。

ジョセフには1つ目をお勧めされて、こんなに草ボーボーでテント張れなそうなのになんで?って聞いたら岩の近くは風の通り道だから風の強い日はテントがひっくり返るほどの強風になる、とのことでした。

ガイロープちゃんと張っておけば大丈夫だろう、ということで岩の近くのキャンプサイトに決定。結果、夜も風が全くなく、岩場のキャンプサイトで正解でした。

登山から帰ってきたのが16時。ジョセフを入り口まで送るミッションもなくなり、早速テントの設営を開始。

テントの設営後、すぐにまた雨が降ってきて土砂降りに。
我々の装備は、リビングとして大きめのテントを1つ、それぞれ個人のソロテントを数張り。

横殴りの雨にも負けず、リビングテントで鍋パ。寒い中、外で食べる鍋は絶品でした。

19時ごろには雨も止み、星も綺麗に見えてきてダラダラと宴会をしつつ、20時半には就寝。

雨も風も止み、なんなら寒さも和らいできたので外で焚き火を楽しみたかったけど、焚き火はそこら辺の枯れ木を登山中に拾っておいて燃やすスタイル。着火剤を忘れたのと、木が雨で湿ってしまい、断念。
もし焚き火やりたい!っていう人は着火剤と、薪を少し持って行った方がいいかもしれません。私も次回行く時はそうします。

朝が絶景すぎた

ケニアは、赤道に近いので1年を通じて日の出と日の入りの時間がほぼ変化しないです。毎日6時半に日の出、18時半に日の入り。といったところ。

6時に起きてテントを開けると、そこには赤く染まる空が。

西側の空も紫色に染まってきて明るくなってきたので、朝の散歩がてら、昨日歩いた登山道を少し登ることに。

自分たちのキャンプサイトを見下ろすところまで行くと、すごい僻地でキャンプしたな〜っていう実感が湧きました。

テントに帰ってきて、朝日を浴びてリラックスタイム。

この太陽の力でテントが乾かせる!と思い、結露を見たらなんと凍ってました。
標高の高いキャンプ場、恐るべし。
凍った結露を振り落とし、乾燥させている間に朝食。コーヒー淹れて、サンドイッチを作って、お腹を満たした後に撤収。

帰路へ

9時半ごろにキャンプサイトを出発して、そのままナイロビまで帰宅。

日本でも登山後はコンビニでファミチキを食べたくなるように、体がジャンキーなものを求めていたので、ナイロビに帰ってきてMAMA ROCKSのハンバーガーを無言で平らげ、無事解散。

1日目は雨に降られてしまったけど、総じてとてもいい週末キャンプ旅でした。

ナイロビからキャンプに行ってみたいなぁという方(いるのかな?笑)にとって、少しでも参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?