ドラマ評を保存した休日

「わたし、定時で帰ります。」のドラマの放送が終わって半年が過ぎました。

放送が始まったら一視聴者としてテレビの前に座っていてよいのかと思っていたら、そうはいきませんでした。テーマがテーマだけに、取材で訪れる記者さんやライターさんたちからたくさんの難しい問いを投げかけられ、頭をひねる日々が続きました。

ドラマを観た人たちの感想や、ドラマ評も見るたびに心を揺さぶられました。私はドラマの制作者ではないので、どれだけ褒める評があってもそれはドラマチームのお手柄。でも、自分が原作で描いた部分に、会社員、非会社員双方からどんなフィードバックがあったか、ある程度は受け止めておこうとも思っていました。

気になったものはクリッピングしておいたのですが、先日ようやく時間ができ、保存する作業をすることができました。改めて読んでみると、ドラマの感想を超えて読み物として胸に刺さるものがあったので、いくつかご紹介したいと思います。

「サラリーマンA」なんてこの世にはいない。『わたし、定時で帰ります。』が描く、働く人すべてが主人公という世界

記事を書かれたのは横川良明さん。ご自身の会社員時代を登場人物たちに重ねて書いていらっしゃったのにグッときてしまいました。

向井理の一言に話題騒然 『わたし、定時で帰ります。』は“当たり前”を再認識させるドラマに

記事を書かれたのは佐藤結衣さん。放送開始から世代論や職場論を交えて進んでいく佐藤さんのドラマ評を「なるほどなあ」と思いながら読んでいたせいか、後半「あなたは何のために働いていますか?」の答えを、ご自身の言葉で話しはじめるくだりに心を持って行かれてしまいました。

登場人物と同じ場所に立って「私はどう思ったか」が書かれたドラマ評が私は好きなんだと思います。

ここから先は一般の方(といってもブログを書かれている)のドラマ評で心に残ったものをご紹介します。

『わたし、定時で帰ります』に影響されて定時に帰る事が多くなったら人生について考える事が多くなった話

Shachikuさんのブログ「社会の独房から」に書かれたものです。このブログに書かれた「おっさんになるとお酒大好きになる人が増えると言うが、原因は分かってきた」というところ、なるほどなあ、と思いました。

以上、ほんの一部ですが、しみじみと読んだドラマ評のリンクを貼らせていただきました。