Visaショートストーリー「みんなで、未来へ」/実在の商品名を小説に出すのが好き

広告小説、というものがあります。
このたび、Visaから依頼されて、タッチするだけでキャッシュレス決済ができるVisaカードが登場する小説を書きました。

Visaショートストーリー「みんなで、未来へ」

商品が登場すれば(他にも細かい条件はあるのですが)ストーリーは自由、ということでのびのびと書かせてもらいました。

私は小説に商品名を出すのが好きです。
とくに登場人物のキャラクターに合わせた商品を持たせるのが好き。使っているスマートフォンがiPhoneなのかアンドロイドなのか、あるいは格安スマホなのかで印象変わってきますよね。新聞も「毎朝新聞」ではなく「朝日新聞」なのか「毎日新聞」なのかを書きたい。私の作品の登場人物だと「経済新聞」とか「日経MJ」の方を読んでいる気がしますが。
とはいえ、現実的になりすぎちゃうと読んでて辛いかなと思って、控えめにしてることが多いです。

今回はいつもとは逆で、商品からキャラクターを創造したので、楽しかったです。とても短いので、通気時間などにお読みいただければ嬉しいです。

ちなみに、企業から依頼された小説だけで編んだ短編集もあります。朝井リョウさんのこの一冊。冒頭に「発注内容」が明かされ、それから小説が始まる構成になっていて、とても面白いですよ。

あと実在のテック企業の名前が出てくるのはこちらの海外ドラマ。

いつか実在の商品名や企業名がわんさか出てくる小説を書いてみたいものです。