見出し画像

『急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル読本』を技術書典で頒布します

できましたよ……技術系同人誌が……

いきなり何の話じゃいと思ったあなたはまずこちらの記事を読んでみてください。

2023年5月21日(日)池袋サンシャインシティで技術書のオンリーイベント「技術書典 14」が開催されます。

このイベントに初の同人誌『急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル読本』を頒布します。売れた後も健やかに仕事をするためにどうしたらいいか?を伝える技術書です。

表紙イラストとデザインは北極まぐさん。
可愛いでしょう!

以下が商品ページです。(5月21日販売開始/技術書典のアカウントを作ると購入できます)

以下、商品ページから本紹介を引用します。

直木賞を受賞すると三年余命が縮まる。 そんな研究結果があることを知っていますか?
急に売れてしまった作家はストレスフルな変化を迫られ、ときに危険な状況に陥ります。どのようにサバイブしたらいいのかを本書ではお伝えしていきます。

第1章では、急な「売れ」がきた作家がこなすことになる超人的な仕事量を、メディアミックスが行われた場合の例を通じてお伝えします。

第2章では、急な「売れ」がくる前に準備したい備えを挙げました。売れる前から備えておくことをおすすめしています。

第3章と第4章では、急な「売れ」がきたあとに作家がメルトダウンしてしまう現象について、なぜ起こるのか、どう立ち直っていったかを、著者の体験を通じてお伝えします。

対象読者
・急に売れてしまってへとへとになっている作家
・これから売れたいと思っている作家
・売れた作家をサポートする立場の人
・労働問題に興味がある人

目次です。

目次を読んでお気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、本書は小説が書けなくなってからこのnoteに書いていたことをもとにしています。

最初は「小説家の労働環境改善」という無難なテーマで書こうとしていたのですが、「これが本当に私が伝えたいことなのか?」とか「私にだけ書けないことがあるんじゃないか?」という迷いが強くなっていき、「急に売れてしまった作家が精神的にどうサバイブしていったらいいか」というテーマで書こうと決意するに至りました。

本文部分の「はじめに」に本書で書きたいことの全てが書いてあります。

ゴールデンウィークに入ってから本格的に書きはじめて、気づいたら8日間で5万字を書いていました。体のなかから言葉があふれるように出てきて、朝から晩まで酷使される腕と指がかわいそうでした。書き終わった後はとてもすがすがしくて、「この思いをうまくアウトプットできなかったせいで、この二年間、苦しかったんだ」とわかりました。

曲がりなりにも技術書なので、テクニカルレビューは売れた作家を担当したことがある編集者さん二人にお願いし、リーダーズレビューは対象読者である「売れた作家」さんにお願いしました。校正から入稿のためのPDF作りまで自分でやるのは初めての経験でしたがなんとかやりました。その工程についても忘れずに書いておきたいけれど、とりあえず今のところは「できた! 書けた!」という思いでいっぱいです。なにしろ書けなくなってから一人で一冊の本を書き上げたのは初めてなので……! 二年ぶりの単著ですよ。

どこで買えるのかって?
方法は3つあります。

①技術書典のオフライン会場で買う

5月21日(日曜)11時から17時まで、池袋サンシャインシティ展示ホールD(文化会館ビル2F)にて買うことができます。同日開催の「文フリ」ではなく「技術書典」です。お気をつけを! 私も売り子をやっています! ブースは【い09】です。
事前に入場券(無料)を入手する必要があります。また専用アプリのダウンロードをお願いします。紙の本の在庫があるうちは現金で買っていただけますが、売り切れた場合はオンライン決済をしていただくことになるためです。詳しくは下記をご覧ください。

②技術書典のオンラインマーケットで買う

5月20日 (土) 〜6月4日(日)まで技術書典のサイト上にありますオンラインマーケットでも購入できます。「電子版のみ」と「電子版+紙の本」のどちらかを選べます。

③その他の同人誌即売会・通販で買う

すみません……! まだ未定です。在庫によりけりです。

ようやく告知までたどりつきました。
紙の本を作ったのも、電子書籍を作ったのも、何もかもが初めてのことばかりでもうヘロヘロです。本作りについて学ぶ、という名目でやっているところもあるのでKindleも作りたいなって思ってて……。でも、これが全てできるようになったらセルフパブリッシングが思いのままですよ!

なんて偉そうなことを言っていますが、あまりにも素人な私を見かねてたくさんの人が手を貸してくださいました。タイトルを見るなり笑って「読みたい!」と言ってくれた作家さんたちもありがとうございます。技術書を書くということのハードルを限りなく下げてくれつつ、新しいことに次々チャレンジさせてくださった技術書典の運営の皆さんにも感謝です。自分にこんないろんなことができるなんて思いもしなかった。

レビューしてくれた編集者さんの一人からはこんな紹介文をいただいています。

急なブレイクによって心を病んだ作家。
売れた作家の身には何が起こるのか。
何故、彼女は書けなくなってしまったのか
——
これは、作家が心を守るための具体的な方法を書いた技術書であり、業界の問題を赤裸々に描いた悲壮な私小説である。

ド、ドラマチックな紹介文……!

売れた作家さんたちも、これから売れるつもりの作家さんたちも、まったく関係ない人たちも、みなさん楽しんで読んでいただけると思います。

ぜひお買い求めください!