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綾波派からアスカ派に変わった話。

ずっと胸糞な話ばっかりしていて、心がささくれ立っていましたが、嬉しい知らせがあったので皆さまにもご報告。
ななな、なんとですね!!
私を超絶マウンティングしてきた女の子が

超絶マウンティングしてきた子が!!

結婚して赤ちゃん産まれてたんですよ〜!!

うっれしいぃ嬉しい〜おばちゃんホント嬉しいんだってば!!!

あんなに拗らせてすぐ泣いて、泣くとかわいいほっぺたがぷくっと脹れて目が腫れて、なんともブサイクかわいくなってて、いつもロングヘアで髪の毛がボウボウしてライオンみたいで、それなのにいっつもキィキィ威嚇してきてどうしようもなくうるさくて。かわいくて。
でもどこか素直でキュートだから、酔った彼女の肩を抱くと、きゃー好きになりそうと目をキラキラさせながらドキドキしてくれちゃって、あっ、この子簡単にお股開くタイプの子だヤバいな…と本気で心配させてくる子だった。

とにかく彼女は可愛かった。
手入れを怠りぼうぼうになりがちなロングヘアは、かきあげると黒いジャケットにいっぱいフケが付いていて、あっこの子本当は爬虫類で、ライオンのフリしてるけど、脱皮もあるし鱗も落ちるし大変だなぁ、きっとみんなには秘密にしたほうがいいよねその件はあまり触れないようにしよう、と色々推考したのを思い出した。

彼女はとっても爬虫類顔で、また強烈なアニメ声もあり、笑うとほっぺたがふっくらして本当にチャーミングだったんですよ。
いわゆるツンデレタイプで、好みの人はすごく好きだと思う。うん、アスカやなアスカ。(ご気分を悪くされた全世界のアスカ様もしくはそのファンの皆様、お詫び申し上げます)
だから割と人前に出る仕事のなのに、態度がイマイチすぎるしすぐに泣いてしまうので、接客係からは外されて、でも他にやらせる仕事がないから、なんとか営業戦略部的な何かと接客係で急を凌ぎ(その会社の営業は、あまり重要ではなかった)色んな部署に飛ばされまくりながら、彼女は東京にたどり着いたらしかった。

もともとネットに実名顔出しを強く望んでいた彼女。
よほど自分の顔と経歴に自信があったらしい。
そのお顔は昔も今もネット上に溢れていて、私は小難しいリサーチなど必要なく、すぐにお目当ての情報にたどり着くことができる。

いまは本社の総務にいて、表には出ない、つまりお客様対応は一切ないお仕事をしているらしい。

よかったねアスカちゃん!!(仮名)

地方からの大逆転が叶ったじゃないか!
数年前は本社はど田舎だったから悲惨…ってなったかもだけど、本社が東京に移ってからで本当によかった。
もう会社の顔じゃんアスカ(仮名)
サイッコーじゃないか。ベテランって感じで経歴も華々しいぞ!!!

マウンティングの続きを語ろうとしたら、アスカちゃん(仮名)の輝かしい経歴を語ることになっちゃった♡
それもこれもアナタが眩しすぎるせい。
もっとその輝きをコンピュータスクリーンの中で見せてよ。

そんなわけで改めて彼女の経歴を見てみたけど、実は彼女、県内なら有名、県外では無名な大学な大学の

薬学部を卒業している。

え、なぜうちの会社に??
採用した方もアレだが、このお仕事、薬関係ないよ!全く関係ないよ!!
お薬誰も使いませんよー!!!!

彼女は出身大学の偏差値と大学名に並々ならぬ自信とプライドを持っており、やたらと大学マウントしたがるのだが、それをするたびに、みなが驚愕し質問する。

なぜ薬学に入ったの?

皆が皆思う疑問を、彼女が上手に答えたことはない。
そして国家試験はどうやらパスできなかったとかパスしたけど辞めたとかでものすっごくうやむやにしていたから、わしゃ色々心配になったよ。
おまけに薬学に入ったくせに、当時から薬剤師になる気なかったっていうんだもの。
だったらもうちょっとベターな選択肢もあると思うんだけどナ。

毎回マウントの土俵を自ら作り、勇ましく自ら上がってくるのだが、その薬学部出身がものすっごく引っかかってしまい、行司から待ったをかけられがち。
で、そのマウント勝負は大概物言いがついて、双方納得のいかない結果となって終わってしまう。

もしかしたら。
もしかしたら彼女は、爬虫類からライオンになる薬の研究をしていたのかもしれない。
猛々しい雄ライオン。
その孤高な圧倒的な強さに、彼女は憧れたのかな。

でもアナタはそのままでいい。
くりくりとした離れがちな目を、そのふっくらとした頬でしっかりと細くして、ビックマウスでニッコリ笑えばとってもかわいい。
おばちゃんもっと、アナタの笑顔が見たかった。
みんなきっとそう思ってる。

たくさんの副業が書かれたアスカ(仮名)のSNSのアカウントは、とてものどかで没個性的だった。
赤ちゃんとお散歩のたくさんの写真。
どっかの誰かさんとは違って、一切の個人情報(居住地とか)分からないように配慮しているようで、その辺りに常識と教養を感じさせる。
赤ちゃんはとっても可愛くて、とくに内容なく語られる呟きみたいな言葉たちは、たくさんの幸せを醸し出していてあたたかく平凡だった。
本来の彼女はこんなにもふわふわで空気のような存在なら、そのままでもいいのに。

アスカ(仮名)の副業?は、流行りのお片付け術をアドバイスしてるみたいだが、彼女が使った卓上はいつもとっても汚なかったのを思い出す。
顧客名簿がぐちゃぐちゃになっていて、それを片付けるように伝えると半ギレになりながら、そのフケの出る髪をまとめていたゴムで名簿をまとめ始めてしまい、いよいよ閉口せざるを得なくなり、社員皆が迷惑した。
そんな実体験から生まれる有益なアドバイスならば、是非とも聞いてみたいけど。

彼女の書いた文章も読んでみたけれど、あまり内容はなくて、あまりにもないから心配になった。プライベートはそのエアリー感もいいけど、うーん、コレが今時なんかな。
あの、オシャレな雑誌に定期配信される有名人の空虚なインタビューみたいで、なんかオバさん、複雑。

目下アスカ(仮名)の夢は、美味しい紅茶と美味しいケーキを夫婦でゆっくり食べることだという。
いやさ、そんなんいつでも何時でも何度でも

やればいいじゃないか!!

…おばさんさ、ガチンコ心配になってきちゃった。
育休中とフリーランスの夫婦って一緒にケーキ食う暇もないんか?
子ども1人大人2人のチームなら、子ども入店お断りの店以外なら

ヨユーでケーキ食えるぞ!!

(ちょっと忙しない時もあるけど)
それともあれか、託児所がないんか?
一体アスカ(仮名)おまえは何処に住んでいるんだ。
コンクリートジャングルなのか、東京砂漠なのか?それともお前の里は託児所もないほどの田舎なのか。

私もそうだけど。

でも保育所はあるからときどき預けてお茶くらいするぞ(独りで)
それすらも不可能なのか教えてくれアスカ(仮名)…。

いやー、私ずっと綾波派だと思ってたけど普通にアスカ大好きだったわ。知らなかった、こんなにもこんなにもアスカ(仮名)への熱いパトスがあふれでるなんて。
確かに現実の綾波よりも、アスカのがあたたかいというか熱くたぎった家庭を作れそうだもんな。納得、納得!

人は愛を紡ぎながら、歴史を作る。
アナタが必死でかき集めた偏差値は、もう役には立たないけれど、その幸せを手に入れたじゃないか。いい加減戦うのはやめてみたら?
とりあえずさ、笑えばいいと思うよ。


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