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タマゴの焼き方、好きなパン

おはようございます。
仕事の都合上とっても早起きなので、休みの日は遅起きな妻の人とのタイムラグが大きくていつもお腹すいたなあとか思いながら布団の中でうごうごしているのですけど、今朝はアメリカンダイナーの朝食(卵の焼き方とかパンの種類とかコマゴマと選べるやつ)の紹介番組を何年か前に観たのを思い出しながらぼんやりしてました。
といってもNHKアーカイブの振り返り番組だったので実際の放送は更にかなり前だったと思うのだけど、朝食でああいう注文の仕方ができるお店って日本ではあまり見かけないなあと思って。

ダイナー形式の直輸入だったり喫茶店のモーニングである程度選べたりとかはたまにあるけど、どっちかというと定食屋とか朝食バイキングみたいに並べてある中から選択する形式の方が一般的かなと思います。
二郎とか家系みたいに半ば呪文化して要望を伝えないと気恥ずかしかったり面倒だったり、もしかしたら申し訳なく思ってしまったりするからなのかなあ…僕はそういうのすごくワクワクするのできっと嬉々として頼んでしまうだろうから正直すごく羨ましかったんですよね(とはいえ定食屋スタイルも朝食バイキングも大好きだけど)。

たまにハンバーガーが食べたくなって仕事終わりの16時くらいにバーガーキングに寄って帰ったりするんですけど、他の人の注文を聞いてると殆どの人はあの素晴らしいワッパーをカスタマイズ無しのそのままで注文してるんですよね。アレって知らないのか面倒なのかわからないですけど本当に勿体ないと思います。コスパとかそういう事ではなくて野菜類なんかマシマシにした方が圧倒的にうまいんですよね。忙しい時間帯ではないからじっくり悩んだっていいのに…なんでだろ?っていつも不思議に思ってしまいます。
マクドナルドも悪くないけど少なくともバーキンはそこが大きな魅力なのにあんまり活用されてないのは腑に落ちない。確かにマクドナルドに比べれば店内オペレーションは完成されてないし馴染みは浅いし…ってとこは確かにあるけど、もう少し別の業態として世間に浸透してもおかしくないのに出店してはいつも苦戦しているのがとても残念です。みんなバーキンに行く前に注文方法ググってみて!

飲食店だって商売なんだからできる範囲でしかサービスしないし逆にその範囲内では客側だって恐縮する必要なんて全然ない。言ってみれば等価交換なんだからもっと気軽にワガママ言ってもいいのにな…とは思ってしまうのです。
そこにできている浅い溝、なんとかしてとっ払えねえかな?というのが僕の望みなのです。

以前有名なフードサイコパスさんのインド料理店にヨガの先生と一緒に伺いました。そのお店、まあさすがと言っていいと思いますけど客側の要望をよく聞いて下さるんですよね。
僕ら夫婦も一通り質問したりワガママな注文をした後で先生が「私、ニンニクとタマネギが苦手なんですけど対応していただくことはできますか?」って質問されたんですね。これ、スパイスカレーを作ったことがある人ならわかると思いますけど出汁も醤油も味噌も使わないで和食作って下さいと同じくらいヘビーな要望な筈なのでスタッフの方も慌てて厨房に話に行きました。
オープンキッチンなので困ってざわついてる様子がありありと伺えて、先生も早々に要望を引っ込めて普通に注文されたんですけど、それでも忙しい中なんとかしようとして下さってたお店の対応には好感を持ったし、先生もアメリカやインドでの生活が長かったりする方だからなのか、特に恐縮する様子もなくて僕はちょっとカルチャーショックでしたけど別に悪い事では全然ないわけです。
些か無理なお願いだったにしてもお互い特に嫌な思いはしなかったと思うし、質問して応えただけの当たり前の応対なんですよね。
補足:先生のために弁明しておきますとインドのアシュラムでは普通に聞いてもらえた要望だそうです。

毎日朝はコレ、夜はコレといった風に決まったものを食べ続ける国や地域が多い中で、よく言われるように我が国は世界でも稀なほど世界中の料理が気軽に食べられるところです。
料理のジャンルが非常に豊富だからこそ選ぶことも難しくなり結果としてあるものから選択する形式が一般的になっていったのでは?とは思いますし、国民性やら諸々他の事情もあってなるべくしてそうなっているのはわかるので日本のスタイルが一概に悪いと言いたい訳ではなくそれぞれの良し悪しがある話だと思ってます。
でも自分の意思を伝えるという手間を免除してもらう気楽さと、面倒かも知れんけどワガママに近いような要望を当たり前に言える…そのバランスの傾きが前者にやや偏り過ぎだなとは思うし、それは店と客双方にとって勿体ないことだと思うのです。
ダイナー形式と全く同じでなくてももう少し客側の要望を尋ねてから作るスタイルの料理店が増えてもいいと思うし、必然的に生じるコミュニケーションで店側も半歩でも踏み込むことができれば、今とは少し違う外食の楽しみ方が広がるんじゃないかなと思います。
今は外食産業自体も力を入れている「おひとり様ご飯」も気を遣わなくていいけれど、お店の人と色んなやり取りしながら食べるのもやっぱり楽しい事だ僕は思うんですよね。
飲食に限らないけど客と店がもう少しフラットな関係であって欲しいなと思いますし、それは「お客さま」に祭り上げられてしまった事で却って生まれてしまった断絶というか呪いというか、そういう邪魔なものを払っていく作業なのかもしれません。

とりあえずバーガーキングとかサブウェイとかで思いっきり好きな注文して貪り食いたい気分じゃーい!

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