マヽには内緒の大冒險【前篇】

こんばんは、怪髏子のアトリヱへようこそ。

學校の課題製作、
折角説明しきれてゐない部分迄考へて
拵へてゐるのですから
もつと語るべきだとズツト思ひつゝ
綴つてゐなかったので今囘こそ。

カヂユアルウエアーの製圖

『カヂユアルウエアー』として
一人分のトータルコーデイネートを仕立てるといふ
課題が出されましたので、
此方の三点を候補として出しました。

『マヽには内緒の大冒險』と題して
お忍びで知らない街を冒險する三姉妹の物語を
考へました。

實際に作るのは眞ん中の子に致しまして
早速製圖し、御仮縫ひ。

うん、いゝんぢやないでせうか。

生地を買ひに

此處で實際に使ふ生地を買ひに
日暮里の繊維街へ行つて參りました。

柄と色使ひに惹かれて購入したのは此方の印度綿。
孔雀みたいですね。

印度孔雀

そして此印度綿を選んだことにより
御伽芝居の設定が變はつてゆきます。

姉妹といふ設定でしたが孔雀の少年になります。
何故なら孔雀は雄しか美しい羽根を持たないから。

變向された物語はかうです。

二歳の未だ美しい羽根を持たない印度孔雀は、
マヽに内緒で森を出て外の世界を旅する。
外の世界で一人の少女と出逢ひ……

といふ具合。
此後の展開はまた完成してからに致しませう。

桶屋が儲かる

生地の話に戾ります。

風の便りによりますと印度綿は
色落ちや縮みの心配が國產生地より多いさうです。

生地屋の店員さんもソンナ事を仰つてゐました。

ですから、桶に水を張り
小一時間程、念入りに水通し致しました。

桶屋が儲かる。
つて云ひたかつただけでせう。。

縫製

縫つていつて私氣付いて仕舞つたんです。

此、柄合せしてなくないかと。
裁斷する段階で全く考慮してゐませんでした。
柄合せの神であるのに、トンダ失態です。

然し形になつて來ましたネ。

此處迄は形になつてゆくのが目に見えて分かるので
やり甲斐があるつてもんです。

此處からが大變な割に水面下で作業が進むので、
つまらないンですけれど、やらないと
着られる服にはなりませんからネ。

今囘はフアスナーではなく
釦で開閉出來るやうに致します。
正確な付け方を調べずに作るので
もしかしたら先生に怒られるかも知れませんネ。

さうしてベルト通しは付けずに、
ズボン吊りを使ひます。

完成

着畫の状態で『マヽには内緒の大冒險【後篇】』
にてご覽にいれますので、お樂しみに。

先生からの評價は案の定
なんで柄合せしなかつた？
でしたとさ。

◆❖◇◇❖◆楓 怪髏子◆❖◇◇❖◆
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