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オリンピックがくると思い出す、保育園のあの子とご両親のこと

保育園の保護者同士というのは、実は結構な異業種交流の場だ。

互いの職業を知っているような人はごく僅かだけれど、私は子供ふたりの保育園生活の中で色々な職業の人と知り合うことができた。


ロンドンオリンピックの頃、娘と同じクラスの子が1ヶ月以上保育園をお休みしたことがある。

後になって分かったのだが、その子はご両親ともにある競技の日本代表のコーチをしていた。オリンピックでロンドン入りするため、おばあちゃんの家に預けられていたそうだ。

しかもご両親の片方はメダリスト、もう片方も元オリンピック代表候補という、ものすごい職場結婚だった。
ぜひ詳しく話を聞きたいものだと思っているうちに向こうが引っ越してしまい、付き合いもそれっきりになってしまった。


オリンピック開催を目前に控え、その競技の話題をニュースで目にするようになった。

あのご夫婦はまだコーチをしているのだろうかと思い検索してみたところ、コーチはしていなかったが、強化委員や連盟委員といった要職に就いておられた。

うんざりするような問題だらけのオリンピック、アスリートを支える立場の皆さんは、選手がベストを尽くせるようにと振り回されながら忙しくしていることは想像に難くない。

あのご夫婦も多忙をきわめていることだろう。
お子さんはうちの子と同学年だから小6、多感な時期に両親をどう見ているのだろうか。
両親と同じ競技をしているのだろうか。



今となっては知る由もないが、次の次のオリンピックあたりに選手として出てきたら胸が熱いな、全力で応援したいなと思っている。

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