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絵師ってすご。と、漫勉の安彦良和さんすご。

絵師のヒトってディテールを様式美的に(=ある種のパターンになってリアル風でリアルじゃないこと多し)丁寧に描きこんでてすごいなー、と。私はめんどくさがりだし、線一本で立体感や柔らかさを表したい方で、なので彩色をあっさりベタ塗、なんならカラートーンを貼りこむんでいいやって。だからたまに使うグリザイユ画法も基本、逆光表現のためだけ使ってたり=影部分が基本、ベタ塗り。レイヤー重ね合わせでそれっぽくするだけ。

それでも気まぐれに絵師な人がやるような描きこみというか塗りをやってみたー。

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左から最初期版・絵師風に陰影付けた版・ノーマルベタ塗り。こうして並べてみると陰影付けた方が映えるなw やり始めたらやめられなくなってエスカレートしそうではあるな。でもエロい。私がエロい陰影付けしてるってことなんだろけど。

NHK Eテレの漫勉?NEO?浦沢直樹さんがホストでゲスト漫画家と対談しつつゲスト漫画家の作画を見る番組の再放送、安彦良和さんのを見た。筆で描いてるのは驚いた知らなかった。あと、面相筆は腰がないフニャフニャでダメ的なことを言ってた。あ、面相筆、そんな理由で使わなくていいんだと許された気になった。そう、あれ使いにくいよ。

コンテ書かずにいきなり原稿用紙に下描き入れるスタイルも驚いた。あれ、許されるんだ?と。私は漫画家ではないがマンガ処理、コマ割りしたイラストは多く描いた。一冊まるまる描いたこともあるので数十ページにわたるものもあった。某マンガ家の代役で漫画誌にも4-8ページか忘れたけど一回描いたこともある。それらほとんど実はコンテを描きませんでした。セリフを並べたテキストを作り、そこにコマを割り当てる数字を振ってページ分配とコマ数の設計をして下描きに入る感じ。編集のチェックを受けるのはその下描きの段階、まあそんなにおおきな修正は来なかったから通用した話、ガチのマンガ家とマンガ編集ではあり得ない、許されないことなんだろうと思っていたのです。でも、いいんだ?w(安彦良和さんのような大御所だからかな?)

で、その下描きの時にアタリを取らずに描く、っての浦沢直樹さんは驚いてらした…けど、実は私も画面上ではアタリを取らずに人物から描きます。複数人の群像でも。全体の絵面の目算は頭の中にあるのでそれ描きだすだけ。でも、アタリを取った方がいいんだろうなと思うことがないわけじゃない。その目算を自分の画力ではうまく表現しきれないと悟った時だw

あと「清書は下描きにはかなわない」いいねぇ、私もイラストのラフのほうが勢いがあるとさんざ言われたよ。今はデジタルなので下描きを少しゴミ取るなり位はしてそのまま仕上げるよ。ここnoteに上げてるのは誰もラフチェックしないからラフ=下描きが存在しないよ、即ペン入れだよ。

筆の持ち方、使い方も合点が行った。筆によって加減を変える。力を乗せないために小指を支点にする。これ、液タブで私がやってるのと同じ。液タブでもペンの柔らかさが違うのでapplepencilは柔らかく軽く触るようにササっとひじで動かす。Surface penは握りを上部に持ってペン先をちょんちょんと画面上ではねるように柔らかく手首で。もっとも多く使用・愛用している安モノ液タブ XP-PENは固い描き心地のペン先で力を入れると深く沈むので筆圧感知を最も強く掛けてぐいーんと描いてる。先日、じゃんぱらでワコムの液タブCintiqの中古が3マソ代であってガタッ!てなったけど直ぐに冷静になって要らねと成れた。

「なになにの描き方」みたいなの(=本。世界堂行くと沢山あるよ絵師さん達著のが)、ほとんど見たことないし(まあ)興味もないんだけど漫勉のこれらは面白いよね。発見や共感や驚嘆を感じる。あとやっぱり、絵がうまい浦沢直樹さんチョイスってことで当たり前だけど皆さん、超絶に上手い。思い知らされる。

きっと幸せになりますよ(私が