気配を絶つ

気配を断つ

痕跡を残すのがあまり好きではない。人と共有する何かを使ったら自分が使う前と変わらない状態にしたい。点けた部屋の灯りは出る時には必ず消すし便座の蓋が閉まってたら閉める、開いてたら開けとく。洗面台の水飛沫は拭く。とは言え、そんなには神経質にしないからトイレットペーパーの端を折るようなことはしないけど、ひっつき便ちゃんが自分が使う前に有ったら先に掃除する=そのままにしたらおいらのせいにするやん?次に入った人が。

ドアの開け閉めも音をなるべく立てない。閉める時には最後の数センチで一旦止めてゆっくりと静かに閉める。ドアノブはすぐ離さず手の中で戻してカチャって言わせない。廊下を歩く時、摺り足か忍足で爪先から下ろしてカカトを付けない。より静かにしたい時は息も止める。息をすると気配が生じるから。なんだ?おいらは。忍びの者か?w 慣れていてクセなので全く負担じゃないんだ。

別に周りの人から逃れたいとかコミュ障的なのではないと思ってるけど、幼い頃から人見知りだからその意味では内向的で何かの会ではすぐ壁とお友達になりやすいけど程度が酷いこともない。でも、気配を断ちたいの。

じゃあココnoteや各種SNSで撒き散らしてるのはなんだ? 痕跡そのものじゃないのか?

何かを残したいわけじゃない。承認欲求は人並みか或いはそれ以上あるかもしれないけど、それが目的じゃない。これらは単に排気だ、吐く息だ。呼吸をしないと生きていけない。死ぬ気はないので息を吸う。吸ったら吐かないと呼吸のサイクルにはならない。描く(書く)ことは呼吸だ。考えては吐き出す。吐き出した空気はやがて他の空気と混ざって薄まり埋もれて痕跡が目立たなくなるだろう。

きっと幸せになりますよ(私が