ボランティアに行ったよって話


どうもアニキです


3月末にボランティアに行ってきました
ずっと下書きはしてあったのに更新してなくてワロタ


別に誰かを助けたい!とかそんな殊勝な気持ちなんて全然ないです
たまたま今の仕事はかなり時間を作れる環境なのと、溜まった有給で繰り越されない分を使っておこうという二つだけですね

前にもチラッと書きましたが学生の時の3.11でボランティア行かなかったことが心残りだったのでね
ついでにその時の気持ちも整理出来たらいいな、ぐらいの感じです


必要とされる場所に行って活躍出来るというのはやはりいいもんです
サラリーマンよりやりがいあるのは間違いない


ボランティアがワッと集まってワッとゴミを集めてグワー!!っと捨てることで町がどんどん綺麗になる、そして町が綺麗になることでようやく次に進めるという話ということなんだなと腑に落ちる良い経験でした


例えば自分の家は無事だが隣の家は全壊、そんな状況でまた何かを始めることに抵抗があるとか、そういう心理的な部分にも影響があるっちゅわけね


行って話して経験してみないと分からないことはいっぱいあるもんですね


ということで何をやったのかザっと備忘録を日記風に書いてみました




1日目!
近隣で前泊しており朝9時集合に合わせて宿を出発。前泊するにも宿が全然無いため非常に助かった。朝ごはんまでいただけて感謝。テント村近くの駐車場から徒歩20分、何も注意事項等書いていなかったため5分前に本部に着いたが本当は最低でも15分前が良かったらしい。書いておいてくれ鵜呑みにするから。いやそうかもって思ってたけどいいかって5分前にしたんだ俺は。

活動はボランティア本部に集まった後人数ごとに振り分けられてグループを作成、そこから移動していくらしい。何をするのかの説明等ないんか…?座って説明を待っていたら不足した運転手とその助手席のボランティアの募集があったのでとりあえず手を挙げてみる。2トントラックの助手席ボランティアとなり、運転手のおっちゃんのナビ役と荷物を積む助手となるようだ。災害ゴミ集積場の住所が載っているQRコードが印刷された紙と、試験運用中の災害時用のスマホを手渡される(最近CMやってましたがアプリですね)。ここでも説明が少なく、使い方を聞くと側面のボタンを押しながら話すとこのグループ全員のスマホに伝わるレシーバーの代わりとなるらしい。

よくわからないまま運転手のオッちゃん(運転は上手いが荒すぎてマジで代われって思った)を自分のスマホでナビしながら最初に言われた目的地、「仮仮置き場(以後カリカリ)」へ向かうとどうやらボランティア先で集めたゴミの分別をしている様子。カリカリを運営しているのはボランティア本部の人、そして赤十字の職員と思われる。現場の人に指示を受け、振り分け済みのゴミをトラックに載せたら「仮置き場」に向かう。この「仮置き場」は3カ所あり、一つはゴミの種類を混載しても捨てられるが長いと2時間近く待つ可能性もある場所、他二つはゴミの混載が出来ないくて1種類のみ、かつ瓦礫・陶器類(石膏ボードとかね)などの産業廃棄物のみ捨てられる場所とのこと。カリカリからこの仮置き場のどれかに向かってカリカリが満杯にならないようにするのが私たちの役割のようだ。活動は12時ごろになると休憩を取ることになっているらしく、肉体労働で痩せる気満々だったため少々面食らう。え、休むんだ、しかもガッツリ1時間ぐらい休むんだ。大丈夫なんそれ?大丈夫だった。全然大丈夫だった。自分のスマホのバッテリーが気になるためTwitterばっかり見るわけにもいかず、せっかくなので本部の人に質問させてもらう。

①今カリカリと仮置き場をピストンしているがこれだけで良いのか?(よそは被災宅に向かっているようだが?)
②運転ボランティアはどうやって決めているのか?


そして以下の回答

①これだけで良い
ボランティアの要望があったお宅へは10人程度のグループでハイエースに乗って向かい、軽トラが2台付属してゴミをその場の判断でカリカリor仮置き場に運んでいる。カリカリが満載にならないように2トントラックで仮置き場に随時ピストン輸送する形。

②運転ボランティアは大体2通りで決まる
一日が終わってから翌日も活動する人に声をかけ手を挙げてもらうのと当日に足りない運転手を募集するのと2通り。運転ボランティアは非常にありがたいのでアニキもいけるなら是非とのことだったのでじゃあ明日もいるので名前挙げておいてくださいと伝えた。

ということで休憩!飯は持ち込んだカロリーメイトのみ。喉乾くな…。ガッツリ1時間半ぐらい休憩取ってから再開。それと本部には仮設トイレだけあり、そばに用意されたプールからバケツで必要量水を汲んで自分で流す運営らしい。トイレできるだけありがたいとは言えちょっと臭い。この七尾市はかなり水道が直っており市内では普通に水洗トイレが使えるのであまりにも気になる方は外のトイレまで行くのが良し。すぐそばにセブンがあるので立地が良い。

さて13時ごろ活動再開。質問させてもらって役割がハッキリしたのでドンドン積んでドンドン捨てる。とは言え仮置き場も16時頃に閉まってしまうため参加者全員15時頃活動終了。仮置き場で50分近く待ったこともありピストン回数4回程度と多くないがこの週はそんなにゴミが出ておらず置き場のひっ迫感も無かったらしい。

活動終了後は即車で銭湯へ。3月頭頃にようやく再開したらしく非常にありがたい湯だった。とは言え駐車場も広くないのでさっさと出て夜はテント村で宿泊した。能登半島へはアクセスが悪いため宿泊しながら参加できることは非常にありがたいし参加率上がるから本当に良いアイディアだと思う。久しぶりのソロキャンプは持ち込んだ賞味期限切れの保存食を食べる。意外と美味いな?それとチキンラーメンに生卵を載せて食べる。楽しい。うっかりお腹いっぱいで最高だがこれで仕事さえなければ…(一部必須業務持ち込み)

テントはこんな感じで広い
これは美味しかった





2日目!
ボランティア本部集合が8時半なので色々逆算して6時半に起床。とても寒い。トイレ行ったら凍ってるテントを多数見かけた。まあまあ慣れてるキャンパーことアニキ、毛布と寝袋でぬくぬく快適に過ごせてよかった。朝ごはんにもちろん賞味期限切れのスープごはんと袋ラーメンを食べてちゃぽちゃぽのお腹で徒歩で20分の本部へ向かう。

実になんとも言えない味だった

テント村を出る前にこの期間だけ復活させたタバコを喫煙所で吸っていたらこの敷地(市のスポーツ用地で野球場や陸上競技、水泳場などがある)の改修を行っている建設会社のオッちゃんと少し会話出来た。

「せっかく陸上競技場の改修終わって綺麗になった(青い綺麗なゴムの地面で見るからに新品)ばっかりだったんだけどね。地割れしてるでしょ。それやり直してんの。駅のそばの海沿いのエリアとかひどいでしょ。あそこ古い家が多いし…ボランティアさんがいないと復興なんて全然進まないよ」

ボランティアは七尾市という、本当に酷い被災地と比べたら軽傷(語弊はある)の土地だったが揺れはかなり大きかったとのこと。「そうか、ちゃんとボランティアに参加する意味はあるんだな」と自己肯定感が上がり気持ちよく本部へ向かうちょろいマンことアニキ。タバコは不味かった。

前日に運転ボランティアになっても良いと伝えていたためボランティア本部の集合場所に名前が書いてある椅子が用意されていた。今日は人員輸送のハイエースを運転するらしい。この班は日体大の学生ボランティアと引率の先生、労連のボランティアの軽トラで構成されていた。昨日よりはしっかりとした説明があり、どうやら各班に目的地のQRコードと片付け対象物が書いてある紙が配られてそれに従って活動する様子。各班でリーダーを決め、分からないこと(災害ゴミの判別など)はリーダーが例のスマホで本部と連絡を取りつつ対処するらしい。

必要物資を受け取りいざ出発!と思ったら手違いで日体大の子たちが一人多くハイエースに乗り切らなかった。急遽MTの軽トラを追加しリーダーとナビ役の学生の2人がエンジンを吹かせながら現地に向かう。この日の1件目はタンス2台と他少し程度だったので速攻で終了し2件目へ向かう。2件目も即効で終わってしまいまさかの12時過ぎにはやることが無くなってしまった。こういうこともあるらしい。本部の人に少なくてすみませんと謝られつつ帰ろうとしていたら大慌てで声が掛かり別の班のお手伝いで軽トラに乗ることになった。Yeah!。MTに慣れていないのでATの軽トラで助かった…爆速で向かうと庭に倒壊した瓦礫があり土嚢袋に詰めている最中。これを限界まで軽トラに載せてカリカリまで運び2往復したところでこの日は終了。

ちなみに労連の仕組みはそれぞれが働いている会社の労働組合で募集があり、労連本部で色々まとめて各被災地に派遣しているらしい。どこかにホテルを確保していて全員1週間で交代して帰っていくんだとか。労連同士でちょっと仲良くなってて楽しそうで良かった。

そしてその晩はまたまた急いで銭湯に向かったがこの日は昨日の銭湯が定休日ということで別の銭湯まで行ってみるとそっちは半壊しており営業しておらず…(営業していそうな口コミがGooogleMapにあったんだけどな~~~)

この銭湯は被害が大きかったエリアにあったのでしょうがないかと諦めた。もうこの晩はテントに戻り持参していたボディシートで念入りに体を拭きキャンプをエンジョイすることにした。そしてボディシート意外と全然スッキリする。

晩御飯はこれまた賞味期限が切れっ切れのインスタントクリームシチュー。骨まで食べられるのはゴミが少ないので良いですね。味は、、美味しいとまでは言わないけど普通に食べられるレベル。なんか薄い。被災生活で大変だったらめっちゃ美味しく感じると思うがこちとらボランティアなんでね、普通です。ソロキャンでインスタント食べるのもめっちゃ楽しいなおい。一応お酒の規定は無かったけど言われる前にやめとこ、持ち込まなくて偉い!したのでゆっくり紅茶を飲んでSNS見てダラダラして楽しかった。隣のおっさんはビールと焼酎でめちゃくちゃエンジョイしててワロタ。このテント村付近はシュレーゲルアオガエルがいたらしくクルクル響く鳴き声が癒しだった。あとフクロウの鳴き声もしてた。

デカ目の鍋持って行って正解
世の中広いと言えどボランティア先にぬいぐるみ(大)を持ち込む男はアニキ1人だろう
テント戻って来たらアイマスク付けて寝てて可愛い(狂)





三日目!
もう慣れたもんで朝はインスタントのラーメンと紅茶でゆっくり起床。口の中が色んな味でしっちゃかめっちゃか。
今日で最後か~~とか思いながら三日目のボランティアはまたまたハイエースでの送迎を担当。グループのリーダーは大体さっと挙手で決まるがこの日は奇跡的に受け身な人しかおらず最後は指名されてた。ちなみにこのグループの積極的な人は既に運転ボランティアに決まってた。ウケんね。ボランティア来るぐらい積極的なのにリーダーは誰もやりたがらないとかあるんだ。

そんなこんなで指名された大学生ぽい大人しい感じの青年は全てのやることのイメージが湧いていなさそうだったので一から十までおせっかいアシストして出発。

一件目のゴミはタンス等がいっぱい!ガレージいっぱいのタンス!!むしろどこにそこまでタンス隠れてたん…?使えそうだけどまあ被災ゴミ認定を受けての派遣なのでね。全部持っていきましょうということで。※事前に持っていくゴミは調査の上で派遣されます

と思ったけど軽トラ2台だと全然乗り切らず、時間的にもそろそろお昼になるな?とか思ってどうしようかと話してたらハッスル爺さんが喋る喋る意見するだけして何も決まらないこと10分。リーダーがあまりにも可哀想なので一回アニキが預かって足元整理させてもらい、軽トラはとりあえず2台ともカリカリまで行ってもらい、そのまま昼食へ。ハイエース組も一回昼休みにして本部に戻りましょうということで決着。

残ったゴミは軽トラ1台でギリ行けそう?という感じだったので、本部と相談して午後は軽トラ1台だけ最初の場所に向かい、そのほかのメンバーは回収ゴミが多そうな2件目のお宅へ向かうことに(リーダーにこういう方針で良いか本部と相談してください、と促してやってもらった。就活で話せるエピソードにしておくれ、と老婆心)。

ということで2件目行ったんですが軽トラ1台で足りる始末。ついでに20分で全部終わった。と思ってたら1件目のゴミが乗り切らなかったので応援要請がありこっちに来ていた軽トラに行ってもらって終了。
最終日も早めに終わったな~~とか思って本部に戻ったらアニキだけもう一回ハイエース乗ってくれとのことでカリカリにいる人員を本部に戻す役割を頂戴しもう一仕事。これで本当に終了!

最後にボラ本部の人たちに今日で最後ということで挨拶して「本当はボラ本部が一番大変と思います。お疲れ様でした」つったら一人涙ぐんでてワロタ。本当に大変そうなんだよ変な人も多いし。本部に文句言うボランティア参加者とかめっちゃいたと思う。ちなみにボラ本部の人たちも1週間で交代する制度らしい。全国の自治体で募集があって参加したっぽい?詳細は不明だけど本当お疲れ様でした。


最終日は気持ちゆっくり目に銭湯に浸かりキャンプ場でまたゆっくりとさせてもらった。そしてメシ!!!!!賞味期限切れのレトルトカレーとビーフシチュー!!!!!これが美味しそうだったのだよ

そうでもなかった
まあまあ、でも塩味薄め…


まあ味はインスタントなりでしたが。キャンプでちゃんと料理になっている物を食べる経験が大体なんか炭火で焼くぐらいなのでキャンプ飯をしっかりやるスタイルにも興味が出てきた。というかメスティンをちゃんと使ってみたいな。どうせならバイクでソロキャンツーリングしながら。バイクはスズキのSW-1が良い。あれ、お金が…

あと今回の炊事道具の洗い物ですが節水!と言うことだったので全部カインズの調理器具を拭けるウェットシート使ってたんだけど全然快適だったので優秀です。臭くない!


銭湯からテント村戻ってきたときに喫煙所でその日入村した人二人いてちょっと話してたんだけどバイクで来てたおっさんの方が隣の市の人だったのとカッコいいバイクだったから話してたら全然挙動不審になられて盛り上がらなかった。バイクカッコいいっすね!とか言っただけなのによ




そんな感じの3日間を過ごし、最終日はテント村から車まで大量の荷物運ぶのに苦労し、妻氏と合流するために富山まで走って1泊、贅沢なごはん食べてみたりお土産買いあさったり回転ずしハシゴしたりして帰ったのでした。


ちなみに富山土産は昆布ガリが一番気に入りました

めちゃくちゃ美味かった


マス寿司も美味しいよね~~~~~~~~
富山大好き夫婦なので

良い飯屋で教えてもらった手作り少量生産に拘っている青山総本舗と言うところの鱒寿司(2段)
それを富山の地醤油で食う!!!!!美味い!!!!!!






ボランティアってそんな感じでした
ボランティア本部の人たちに文句言うのはやめましょうねまじで

あとガテン系のオッちゃんたちめちゃくちゃ役に立ってて超カッコいい

あと爺さんのボランティア参加率も高くてそれは良いんですけどハッスルしすぎ注意ね
倒れても知らんぞ!


アニキ

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