【告知】南魚沼の森をモトのカタチへ、 放置された杉林を若返らせる「森のプロジェクト」始めます
放置された森を考える
- 古民家ホテルryugon支配人 -
日本の山林には杉が多く植えられていますが、新潟県の南魚沼市にある坂戸山(ryugonに隣接する山)にも一部多くの杉が植えられています。今でも多くの杉林は地域住民の管理から離れてしまい、放置されている杉も多くあります。
杉の植樹には実は悲しい時代背景があります。
第二次世界大戦後多くの住宅が焼失してしまいました。日本全国で家屋を建て直すために当時大量の建築木材が使われました。杉の成長は他の樹木と比べ成長が速く、木材として使いやすいのが特徴のため建築材に適しています。そして戦後1960年代の高度経済成長期には建設ラッシュが起き、木材の需要がさらに増えたことで、杉の植樹頻度が加速されたのです。
しかし、時代と共に安い輸入材や、加工材が多く使われるようになり、杉の需要は衰退、木材としての価値も下がってしまいました。その結果、放置された杉林が増えてしまい、いま問題となっています。追い打ちをかけるように現代ではスギ花粉症の蔓延で、さらに杉は好まれない存在になってしまいました。
森に人の手を加え、本来の姿を少しずつ取り戻す
放置された杉は樹木が密になり、日差しが届かず、生息出来る植物も限られてしまいます。本来見られるミズナラやブナは育たず、日陰を好むシダ類やウルシなどの植物に覆われます。
薄暗い森を明るくして、さまざまな樹木と草花が生茂る山に戻したい。
そんな思いから放置された杉林に人の手を加えて、森を若返らせることを考えました。
何十年もかかり成長した杉林はそう簡単に戻すことはできません。一つ一つ人の手で同じ歳月をかけて戻すことで、本来の森に戻すしかないのです。
間伐で生まれた、森の資源を活用
新たな価値を生み出す仲間を探してます
森をよみがえらせるために、まずは混み合った樹木の間伐を行い、雑木の整理、不要な枝葉を刈って、風通しがよく、陽の光が入りやすい環境を作るため、樹木のバランスを整える作業を行います。全て伐採してしまうと山が崩れたり、雪による雪崩の危険性もあるため、間伐を繰り返すことで森を再生して行きます。
さらに、間伐した枝葉を他の資源として二次活用できるように様々な用途で再利用を行いながら、森の整理をする作業を行います。森を再生し新たな価値を生み出したいのです。
例えば、枝葉からアロマを抽出したり、ストーブの燃料や土間で炊くかまどご飯の火種にしたりと用途はさまざまに考えられます。
私たちはこの森の資源を活用をして、これからも新しいことにチャレンジして行きたいと考えています。
この思いに賛同して一緒に森を作っていただける方と一緒に、ryugonの森は育てて行きます。20年、30年かかるかもしれませんが、関わる人と地域と一緒に活動して、森づくりを楽しむ仲間を募集しています。
南魚沼の森の再生プロジェクト
ちょっと気になる!やってみたい!
ぜひ気軽にご連絡ください
わたしたち「帰る旅研究会」は、いっしょに森づくりをお手伝いしてくれる仲間を募集しています。間伐の簡単な手伝い、伐採した杉から新たなアイテムをつくってみたい、汗を流して温泉でひと風呂浴びたい、よかったらぜひ
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