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【参加者募集中】南魚沼ryugonの森プロジェクト 杉の葉を使った野草酒作り

杉が混雑しているため、日陰になってしまった森

南魚沼【ryugonの森プロジェクト】 〜森を戻すことを考える〜

■国の指定文化財に位置しているryugonの森

「帰る旅研究会」メンバーの小野塚です。

新潟県南魚沼市の古民家ホテル「ryugon」
の敷地にある坂戸山(坂戸城)は1979年に国の重要文化財に指定された保護区になっています。坂戸山は、新潟県の東南部、南魚沼郡のほぼ中央にあり、魚野川をはさんで、三国街道を見下ろす地点に位置しており、江戸時代には、上杉謙信の家臣長尾家が坂戸山に山城を築き、歴史的にも重要な史跡として国指定の文化財に指定されています。

国指定文化財の坂戸山(標高634m)

■国指定文化財ならではのメリット、デメリット。

指定文化財に登録された敷地は「ryugon」の私有地も含まれていますが、指定されていることでの問題も発生しています。メリットとしては、土を掘る、建物を建てるなどの行為が制限されるため、山への開発や過度な森林伐採、資源採掘が出来ないことで、景観を損なうことがありませので、後世にそのままの形で受け継ぐことができます。
一方でデメリットとしては、自然保護の観点です。一般的に保護区に手を加えることには細かい制限指定があります。自然は放っておくと雑林になり、倒木や植物の病気など、自然環境の保護には人の手も必要になりますが、土を掘ることができないため、大型重機が入れない。伐採で景観を変えてはいけないルールがあり、森の環境整備がなかなかできない状況です。

間伐をして日の光や風が通るようになった杉林

■「伐採」→「間伐」に切り替える

荒れた杉林を戻すために何ができるか。指定文化財の保護区で私たちができることを整理することから初めました。間伐は様々なしがらみがあり、一度に行うことも難しいため、混みすぎて痩せた木と病気になっている木を選定して切る「間伐」に切り替えて森を整理します。(景観を損ない間伐は申請すれば認められています)
これを10年単位で間伐を行い、杉以外の植物を増やして本来の林に戻すことが間伐の目的です。

漬け込む野草をryugonの森で収穫

■森に興味を持ってもらいたい

「森は人の手が入ることで呼吸する。」
人の手が入ることで、一つ一つの木々が大きく育つ。人は森の番人と私が昔祖父に教えられたことです。戦後の復興時代に祖父は炭作りで家計を支えていました。炭作り=森づくりです。
この思想から、間伐する杉の二次利用をするために様々なことに挑戦しています。
・杉の葉を利用した野草酒
・杉アロマの精製
・杉の薪づくり
・杉材を使ったクラフト
杉の木を資源活用をして森に関心を持ってもらうことで、ryugonの森は生まれ変わって行きます。

山から調達した素材を加工して仕込みます。

ryugonの森のお裾分け 杉の葉を使った野草酒づくり

杉の二次利用を目的とした、「ryugon」の杉酒づくりを行います。杉酒は昨年から試験的に行っていた、ハードリカーに杉を漬けただけのシンプルな野草酒です。お酒を造ることではなく、お酒に香りをつけて楽しむ飲み方です。
味は杉独自の香りを楽しむことができる清涼感あるお酒で、ryugon barで提供している人気酒です。
このお酒を作る体験も初めて見ました。山リキュール作り体験

果実や野草を漬け込んだ山野草酒

私たちと杉酒作りしてみませんか。お手伝いワークを7月15日、7月16日に開催。

ryugon barで提供する杉酒の仕込みをお手伝いいただける方を募集しています。半日作業になりますが、終了後にはご自身で仕込んだ杉酒をお持ち帰りいただけます。
お申し込み・詳細はこちら→ryugonの森 杉酒作りお手伝いワークショップ


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