貧困・奨学金の心理的影響~マズローの欲求階層説

こんにちは、かえるです。

今回のテーマ「マズローの欲求階層説」とは、

「ピラミッドの下にある ” 欠乏欲求 ” を満たさなければ、

上にある ” 成長欲求 ” に達するのが難しい」

という心理学の理論です。

私はこの理論を学んでから、次のように考えるようになりました。

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「貧困や奨学金とともに生活を送っている間は、

"勉強して成長したい"と思っても、難しい。

なぜなら、

" お金の欠乏感 "があると、安心した生活はないから。

 " 安全の欲求 " が満たされず、"成長欲求" を満たすことが難しいから。」

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そんなふうに考えるようになったのは、自分の経験がきっかけです。

衣食住には困らない生活でしたが、

親の収入がいつ無くなるか分からない、

家財が差し押さえられるかもしれない不安がありました。

また、いつも周囲やテレビの世界と比べてしまい、

「塾に行きたいけど、お金がない」

「留学してみたいけど、お金がない」

「大学の友達と旅行に行きたいけど、お金がない」

と感じていました。

この考えについては、まだ論文や調査などで検証していません。

なので、私自身が、これまで勉強に集中できなかった理由を、

心理学の理論をつかって正当化している段階です(笑)


でも、きっと私だけではないはず。

「奨学金も借りて、バイトもしないと学費・生活費が足りない」

「将来、奨学金を返さないといけない」

そんなプレッシャーと闘ってきた人は、日本に沢山いるだろうと思います。

ときには、そのプレッシャーから逃げたり、

空回りをしてしまった人も、私だけではないと思う。(そう思いたい)


ちなみに、この説を提唱したアブラハム・マズローという心理学者は、

1908年に貧しいロシア移民の息子として生まれたそうです。


貧困の定義は難しいですが、

"お金の欠乏感"に苦しんでいる子どもたち、学生たちが、

そして大人たちが、少しでも減っていきますように。



参考文献

・Nolen-Hoeksema (2009) 『Atkinson & Hilgard's Introduction to Psychology  15/E 』センゲージ・ラーニング

・廣瀨 清人ら (2009) 『マズローの基本的欲求の階層図への原典からの新解釈』聖路加看護大学紀要