在来種と外来種って何なの?

分かりにくい言葉の分類

(1)在来種とは

   もともとその地域で生息していた生き物のこと

(2)外来種とは

   国内・海外を問わず、意図しようが意図しまいが人為的に本来の生息 
   地域とは違う地域に生息している生き物のこと

(3)外来生物とは

   外来種の中で海外から、主に明治時代以降に意図しようが意図しまい
   が人為的に日本に入ってきて生息している生き物のこと。

(4)特定外来生物とは

   上記(3)の外来生物であって、生態系や人の生命・ 身体、農林水産
   業へ被害をおよぼすもの、または及ぼす可能性 があるものの中から指
   定された生き物のこと。 

個人的な感想

在来種って

「日本古来の生き物」ってイメージがあるけれども、「日本」ではなく
「その地域」にいた生き物
なんですよね。
「その地域」というのは
  ・北海道、本州、四国、九州、沖縄、その他の列島や小さな島など
  ・47都道府県および市町村など
  ・琵琶湖ややんばるなどの森など
など考えれば考えるほど、地域が細かくなっていくですね。でも、地域が狭まれば狭まるほど希少性が高まって「国内希少野生動植物種」や「天然記念物」の指定となり保護されていくので、出会う機会はなくなりそう。

外来種って

 国内・海外を問わないということは、国内でも本来は沖縄にしかいない生き物が本州で生息していたり、本州でしかいない生き物が北海道で生息していたりするのは外来種になるんですね。確かにもともと沖縄にしかいない生き物が地元にいたら違和感がありますしね。
 また自然の力である風や海流などに乗って飛んできた虫や鳥など季節的な生き物や自らの力で生息域を拡大していった生き物は外来種には該当しないのです。あくまで人為的(意図的どうかは関係ない)かどうかが目安になるんですね。
 しかも、その地域に入ってきた時代は定義されていないので、今まで見慣れていた生き物が、実は外来種だったってこともあり得るのが怖いですね。

外来生物って

明治以降に海外から日本にやってきた生き物たち。(海外起源の外来種)
 江戸時代はほぼ鎖国に近い状態で、海外からの出入りも限定されていたので外来生物もさほど移入していなかったが、明治以降の急速な時代の流れで人為的か否かは問わずたくさんの外来生物がやってきたのだと思う。

特定外来生物って

「外来生物法」(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)で指定されている生き物。
この法律により特定外来生物の生きたままでの移動、飼育、放流等が禁止になりました。
 てことで、環境省が発表しているリスト一覧を見てみるとめちゃくちゃ種類いるんですよ。全てが分かる人は何人いるのだろうか?ってレベルです。自然の中で遊んでいて、持ち帰ってきた生き物が特定外来生物だったとしたらゾっとしますよね。
 例えば、何のオタマジャクシか分からないので飼育観察いたら、ウシガエルということが分かった。そうしたら、その日の晩御飯はウシガエルになります。本当に怖いですね!

在来種が「善」で外来種が「悪」という考えはどうなのか?

さてさて、これまで外来種について考えてきたのですが、果たして在来種が「善」で外来種が「悪」という考えは正しいのかという疑問が生じてきませんか?
これについては次回の投稿で考えてみようと思います。

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