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アパレル廃棄削減に取り組む株式会社FINEでインターンをさせていただいた話

今年の2月から3月にかけて、アパレル廃棄削減に取り組んでいる株式会社FINEでインターンシップをさせていただいた時のことを書こうと思います。


大学の課題を取り組む際にFINEを知る

まずFINEを知るきっかけについて。大学2年生の秋にキャリアデザインという将来の働き方について考える授業がありました。その授業の最後に、興味のある職業の方や、素敵だと思う働き方をしている方に自分でアポを取ってインタビューしてまとめる、レポート課題が出ました。

恥ずかしながら私はそれまで”働く”ということを意識したことがなく、自らアポを取って社会人の方とお話ししたこともなかったです。なので、突然の課題に正直戸惑いました。働くイメージなんて全然できていない、とはいえ誰かにインタビューしなければならない..。そこで私が大好きな”洋服”と、大学で興味を持った”サステナビリティ”をかけあわせた仕事をしている人がいないかネットで検索しました。

すると、アパレル廃棄問題に取り組んでいる"株式会社FINE"がヒットしました。ここでのアパレル廃棄とは、消費者の手元に届かなかった服を廃棄処分することです。さらに調べてみると、ブランド様の売れ残った洋服を買い取ってタグを付け替え、Renameとして再販する事業をしている会社だということが分かりました。この会社がやってること面白そう、しかも名古屋だ!と思って、問い合わせフォームからインタビューさせてもらえないかメールしました。すぐに取締役の津田さんが返事をくださり、直接お話を伺えることになりました。


取締役の津田さんへのインタビュー

インタビューではRenameの誕生秘話や事業内容、津田さんの想いなどを伺いました。お話を伺う中で、FINEが掲げる"Rediscovery of thing(s)"にすごく共感しました。ブランド名にとらわれない服本来の価値を提供する。服そのものの価値ではなく、ブランド名でその価値を判断してしまう人って多いと思います。私自身もブランド名を気にして服を選んでしまうことがあります。お話を聞いて、単に"アパレル廃棄削減"に取り組んでいるのではなく、その先にある"服本来の価値に気づいてもらいたい"という想いがFINEにはあるのだと思いました。


また、FINEではウェブマガジンを通して事業自体のことだけでなく、ファッションに関するサステナビリティについても発信していて、社会にメッセージを投げかけながら働くっていいな、と思いました。

インタビューした内容をまとめて無事にレポートを提出することができ、春休みが近づいていました。2ヶ月もある春休み、何をしようかな...と考えたときに、FINEで実際に働いてみたいと思いました。


実際に働いてみる

やってみたいという想いだけで強行突破したので、入ったあとに自分がFINEの中で役に立てることがないかも..と思いました。

自分に何ができるか悩んでいましたが、ライターとしてウェブマガジンを執筆している方がいらっしゃったので、津田さんがその方に教わりながら記事を書いてみないかと提案してくださいました。

記事で取り上げる題材を自分で考えるところから始まり、参考文献を探し、記事の構成を考え、自分のことばに落とし込んでいく作業でした。初めての執筆だったので、題材選びが本当に難しかったです。まずは身の回りの事柄や過去の体験からサステナブルファッションに結びつけられないか考えました。

執筆経験の詳細

一本目の記事

まず、洋服を作る裏で起きている労働問題や環境問題について書こうと思いました。しかし、そのような記事はたくさんあるので、オリジナリティに欠けるし、問題ばかり挙げても読んでいてつまらないかなと思いました。模索していく中で、『気候変動ストライキで語られた、若者たちが「地球」のために古着を選ぶ19の理由』という記事に出会いました。この記事に載っている、古着を着て環境問題を訴えるNYの若者たちがオシャレでカッコいいなと思いました。読んでいるうちに、「そういえば去年の夏に短期留学したアリゾナで通った古着屋はエコ意識が高かったな」と思い出しました。よし、古着を記事にしよう!と思い、出来上がったのが『単なるオシャレで終わらない、エコとしての古着とは?』という記事。

二本目の記事

次に、海洋ゴミについて書きました。留学先でレポートを書いた時にウミガメの鼻の穴にプラスチックストローが刺さって血を流している写真を見たことがずっと頭の中にあったからです。私たちが普段使っているモノがきちんと処理されずに海に流れてしまう現状を伝えるべきだと思いました。そして、海洋ゴミ問題に取り組んでいるアパレル企業があることも知っていたので、記事の中で取り上げようと思いました。自分自身も記事を書きながら、私たちがそういう企業の商品を選んで消費行動を変えることの大切さを知りました。こうして完成したのが『海はプラスチックごみであふれている?廃棄物削減を目指す企業のサステナブルな取り組み』という記事。

記事を二本書いたところで春休みも終盤、新型ウイルスも段々大変なことになっていたので、インターンを終了することになりました。


記事を書いて学んだこと

インターンをするまでは、大学でレポートをたくさん書いた経験から、文章を書くのって大変だし向いてないだろうなって思っていました。偶然が重なって執筆をすることになりましたが、実際に記事が公開された時の達成感と感動を味わうことができました。それに、友達が私の記事を読んで「良かったよ!」「考えさせられた」などと声をかけてくれた時はとても嬉しかったです。自分のことばにして伝えることって素敵だな、これからもやっていきたいな!って思いました。また、新しいことに挑戦したことで自分に自信がついた気もします。本当に貴重な経験になりました。

最後に

終わってからかなり時間が経ってしまったインターンを振り返ってみましたが、あの時こんなことを思ってああやって行動したなっていうのを思い出しました。そして何より、インターンをさせてくださった株式会社FINEのみなさん、津田さんには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

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