2020年6月27日(土)

あの昼時の時間帯に吉祥寺にいた人間のなかで一番緊張していた自信を持っても構わない、という境遇に身を置いていた。地下のロシア料理屋において、人生、というやつをやっていた。朗らかに会が終わって胸を撫で下ろした。すべての言葉が、ここでこういう言葉を言うぞ、という決意の一拍を置いてから放ったものだった。その後は三鷹まで歩いていって新居の鍵を受け取り解散。それなりに長く残っていたはずの夜は転居の準備により、時間そのものよりも何かをする気力と体力を奪われてしまって、その堅固さに憤慨しながらメタルラックの解体をする以外には何もできなかった。

#日記

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