2020年10月17日(土)

ここ二週間ほど頭を悩ませ続けていた新しいシャツを一枚買いたい問題にようやく光明が見え、あとは注文したそれの到着を待ち袖を通してみるばかりとなった。その格子の数がどれくらいあるのかまるで見当が付かない、黒と白の細かいギンガムチェックのシャツだった。少し着丈が短いが十分許容できる範囲で値段も含めてかなり満足しているよ、と、三日後の私は今日の私に褒めてやりたかった。シャツにしても読書にしても自分の欲望を正しく把握できない日々が続いていて街を徘徊しているのだけれども、それはそんなに悪いことでもなかった。

書いた小説が載っている雑誌を入手して、選評を読む。評価いただいた部分も、明らかに弱点と思われて次作以降は改善しなければならないと感じていた部分も概ね自己認識と合致しているが、それでもそう書かれている雑誌が書店に並んでいるのを見ると、背筋が伸びる心持ちになる。

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