2022年7月12日(火)

健康診断の日の朝に空腹を余儀なくされているあの感じはちょっとした非日常を味わえているようで厭ではない、しかし今回は選択の余地なく割り当てられた開始時間が11時半で、朝食を含めて三食しっかり食べる人間がそれを楽しんで受け入れられるほどには短時間ではなかった。健康状態を診断された。結果はまだわからなかった。あからさまな不健康状態に達することができるのもある種の才能で、私程度の凡庸な健康状態を維持しているのよりもよほど凄いことだと思われる、別に代わってほしいとは少なくとも継続的には思わないが、瞬間的な解放としての暴飲暴食ができるのはちょっと羨ましい、私は量を人並み以上に食べられるほうだと思う、ゆえに私が暴食に至らずリミットを掛けているのは理性の産物で、それを鬱陶しいと思える日だってもちろんあるから。身長は若干縮み、体重や腹部は若干増していた、全体としての質量は変わらず重力の影響がほんのわずかに強く出ているだけなのだと、その結果に対して抗弁した。診断終了の記念に混ぜそばを食べた、通常の白飯とは別に追い飯というのが食券として用意されていたからそれを押下して提示した、出てきたのは明らかに普通の白飯だったし、追って出てきたわけでもなく麺類と同時に提供された。

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