2020年11月22日(日)

チェーンのカフェのどれかひとつはあるだろうと踏んで向かった駒場東大前には本当に何もなかった。開演までの時間を潰すには、唯一あったマクドナルドに行くしかなかった。家でうどんを既に食べていたが、マクドナルドで飲み物だけを頼むということが自分の何かに抵触したので、チーズバーガーを注文した。相変わらず喉に固形が詰まっているような味がして、美味しかった。時間が来たので劇場に行って、小田尚稔の【愛と罪】を観た。面白かった。夢と現実が混合した(と思われる)際に煙幕が発生し、それから(休憩ではなく)五分間の換気の時間が取られた。あの否応なしに観劇を中断させられる、けれども休憩ではないので席を外すわけにもいかない(開園時にわざわざ「休憩はありません」とアナウンスがある!)時間は、観客の側にも非現実と現実の狭間の宙吊りを感じさせるような演出だった、というのは考えすぎだろうか。小道具のスーツケースが実家にあるのと同じだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?