2020年10月16日(金)

キーボードの修理代が二万六千円も掛かるということで、しかもその上税別で、これは頼むのを諦めようという決意を、即断ではなくかなり揺らぎながらも下した。どうするべきか決めないまま修理屋に電話を掛けて、そのとき私の口をついて出たほうを私の真意として据えてしまおう、というような決め方だった。カフェ等で作業する場合も、恥ずかしげもなく大袈裟な外付けキーボードを使えばいいのだ。修理を断念したことで二万六千円(税別)の貯金を相対的に手に入れたつもりになることができたが、実際は見積もりという行為そのものに対するいくらかの対価を損失しただけだったし、その間文章を書くこともできなかったので、この期間の日記は後日まとめて書かれて投稿されることになる。今日は休みだった。そろそろ書いた小説が載っている雑誌が発売になるのでそわそわしているが、あれは正確には雑誌ではなく流通の上では書籍扱いで、発売日が定められているわけではなく搬入発売であるので、一層そわそわする。夜はトマト鍋だった。本体を皮のように薄く剥いだ人参が、やたらとうまかった。明日はキムチ鍋、明後日は赤辛鍋と、三日間(赤い)鍋が連続することになるのだが、それで全然構わないしむしろ本望の季節。

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