2020年8月13日(木)

昨夜の態度について私は、相手に謝罪するべきだろうか? 謝罪したいと思っているのだろうか? 快眠から目覚めてすぐに考えたのはそのことで、その問いに対する答えについてはずっと留保されていた。相手は私より早くに起きて、作業を始めていた。朝ご飯を食べ始める時刻、というふうに明確に定められているわけではないものの慣習的にはそうなっているタイミングがやってきても、相手は作業を中断しなかった。結局私は部屋に入ってつかつか近づき、先ほどの問いへの答えを出さないままに、けれども口先だけではなしにそれなりに心の底から、謝罪の言葉を口にしていた。どうすれば申し訳なさそうに見えるかを考える余裕もわずかながらあった。こうして二人の生活に、平穏がもたらされた。何よりだった。

#日記  

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