2020年8月19日(水)

二人とも在宅勤務だった。梨が送られてくるぞ、という予告が実家から三日前にあって、それが送られてきた。梨だけでなしに、多様な物品が詰め込まれていた。労働意欲というものが、元からたいして深くない底をついていた。昼から冷凍ピザのアレンジ大会と、わずかではあるけれども酒盛りをした。最近何を読んでも何を観ても何を食べても、素通りしていく感触だけが残っている気がする。芯から感動する出来事や作品をとらえる能力が摩耗して、もう二度と戻ってこないかもしれないと思うと恐ろしい。感動する技術に頼るほかないのかもしれないが、その理論武装を充実させるのさえ億劫だ。

#日記  

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