2021年2月25日(木)

出社した。特に変わりはなかった。家に帰る道中にモスバーガーの限定のそれを食べた。あれをどうしてコロッケで作ったか。肉とともに食べたいソースだった。

先日購入していた児島善三郎の画集を眺めていた。画集を買うなどということが、それも古本屋で眺めて偶然手に取ったものをいいと思えてレジまで吸い寄せられるようにして持って行ってお金を払うということが、私にできるなんてそれまでは考えたことがなかったので、それは驚きだった。国分寺、というキーワードに惹かれたのは間違いなかった。けれどもそれだけではなくて、粗くて立体感に乏しいはずの一筆一筆が重なり合って一つの景観を描き出している表紙の絵それ自体にも大いに惹かれていたのだった。その一筆をキャンバスに入刀する意味に思いを馳せさせられるような気が、彼の絵を見ているとしてくる。

画家は自然の美を鋭敏に感ずる感覚と、その美を取得、強調する智能と、それを表現する技巧の不断の勤勉によりてのみ、良き芸術家たり得るのである――児島善三郎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?