2020年12月21日(月)

リモートワークに関する記事を読む中で、28歳までは一応脳の入力期ということになっていて、あらゆることを貪欲に記憶しようとして感覚を鋭敏化させようと働いているとのことだった、もうすぐ29歳になってしまう私がここ最近奇妙で漠然とした焦りを、心身というより脳髄のどこかに直接注入されているような感覚で抱いている気がしてならないのはこれが原因だったのだろうか、消える直前に最も大きな光を灯す線香花火のその消える間際のように、最後に一花咲かせようとでもしているのだろうか。帰り道、ランダム再生の機能で流れてきた、自分でも入れていることを忘れていた宇多田ヒカルの【大空で抱きしめて】をきかされて、ふいに涙が、水分という形で具現化はされていないけれども生じている感覚が訪れて、動揺する。宇多田ヒカルというよりも、宇多田光の存在が、その曲を通してせり出してくるように思えた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?