2021年2月21日(日)

新宿駅の西側の地下広場にある無数の角柱のうちの一つにはめ込まれていた周辺地図を執拗に見つめている鍔の深い帽子を被った妙齢の女性を通り掛けにおそらくは彼女に気づかれないままにカメラに収めているロシア人と思しき男のそのカメラには通りがかった私も写っていた。どうして新宿に行ったのだったか。それは覚えていないようだった。ロシア人が写真を見たときに、カメラ目線のさえない男子の存在を認めたときの気分を想像すると楽しいけれども私はそれを知りようがなかった。

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