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「告白」

鑑賞前の妄想

生徒は黒板ではなく教師の背中を見て学ぶ かの有名なストゥルムヘンの言葉である。

学校で告白といえば、男女の生徒間で交わされる色恋の仕来りであろう。
しかしそんな感じはしないのは女教師であろう人物がかなり不穏な表情をしている。

教師というのはルールを守らなければならない、例え自分が許容できる事柄でもルール違反なら正さなければならないのである。

女教師立川喋子は話したかった。
教師を夢見ていた頃には生徒とのコミュニケーションも充実させていこうと思い描いていた、家庭の事情で悩む生徒からの相談事、あるいは恋煩いする生徒への柔らかいアドバイス、普段何気ない生徒との会話も大切にしたかった、がしかし赴任先のこの学校には特殊な校則があった。
それは教師と生徒の私語の一切を禁ずる。

そのせいで喋子は寡黙に振る舞うことを強要されていた、それは途轍もないストレスとなっていた、それで不穏な表情になっているのである。

そのストレス発散として喋子が始めたのがYouTubeチャンネル「本音でほんでね…」である。
あれよあれよとチャンネル登録者100万人を越えた頃にはもう生徒にも身バレしていた。

で、告白。


観賞後の感想

簡単にいうと復讐の話である。
復讐劇はその仇となる人物が悪ければ悪いほど、大きければ大きいほど最後のカタルシスも増すというものであるように思う。
しかしこの映画の仇となる人物は小さい、あまりにも小さいのである。

そもそも人殺しの中学生に私は全く興味がない。

☆★★★★★★★★★