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普通について

僕はおそらく睡眠障害だ。
診断はまだもらっていないから断言はできないが、そんなことはどうでもいい。
眠くなるのは朝方6:00を回ってからだし、起きるのは太陽がテッペンに昇ったころだ。
ここ数年、何度も何度も朝型にしようと試みた。しかしそれは全て徒労に終わっている。

12月のある日、ネットの波に揉まれているとある記事にたどり着いた。そこで見つけたのは「睡眠相後退症」という名前。どうやら睡眠障害のひとつらしい。

①入眠と覚醒時間が、望ましい時間より遅く、難治性である。
なるほど、たしかに。
②入眠時間が毎日ほぼ同じ時間である。
うん、あてはまるぞ。
③強制的に社会的慣習に合わせて睡眠相を早い時間に前進させるのが比較的困難であるか全くできない。
これだ。

病気であるはずなのに、信じられないぐらい嬉しかった。
自分が怠惰なせいじゃなかったんだ、ある程度仕方のないことだったんだ、そう思うと心が緩んで泣いてしまった。

ずっと
朝型にしなきゃ、みんなと生活がズレてるのはおかしい、がんばらなきゃ
そう思って生活してきた。
はっきり意識したことはなかったけど、思いの外キツかったのかも。

名前がついている病気なら、治す方法も前向きに模索できる。まずは近くの心療内科に話を聞きにいってみるつもりだ。

まわりと違う、普通と違うのはきついけれど、社会のいう“普通”でない人に寛容になれる。「普通は…」なんて言わなくなる。言えなくなる。それはいいことかも。

これからも社会にとっての「普通」が勝手に襲ってくるだろう。
それでも、のらりくらりとかわしていこう。

「強く」ではなく「しなやかに」生活しよう。

そして、明日も生きることを遊んでいこう。

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